春の痛み
お天気の加減で、
頭や目の奥が痛くて、
寝込むことがある。
天気痛らしい、
薬が効いていたり、
効かなかったりで、
なかなか治らなくて、
しんどくなる。
春は季節の変わり目、
難儀する日が多い。
自分だけじゃなくて、
そういう人は多い。
仕事場にもいた。
そんな人がやはりいた。
新卒の女性で、
時々休んでいた。
ふだんはてきぱきと
仕事を進められるのに、
雨には可哀想なくらい
ぐったりとして。
天気痛の未体験は、
気分屋に出くわす。
わかり合えないので、
彼女が痛々しい。
体験にばらつき。
様々な事情に挟まれて、
世界は揺れている。
心も体も。
そこでは想像力が
大事になってゆく。
思いやりとかいう
気持ちだとか。
難しいか、簡単か。
思いやりの気持ちは、
どこまで、どれだけ
持てるのだろう。
考え始めると、
自分の弱さが見える。
辛かった出来事が、
遠くで覗いている。
天気痛や偏頭痛、
わかる人にはわかる。
自分にもあるはず、
わかっていない痛み。
全てにあるはずの痛みを
できれば癒せる強さ、
そんな強さが欲しい。
季節の変わり目には。