表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/136

第98話 母の影響力がありすぎる

「珍しい武器はありますか?」


 何故かピンポイントで、私のツボをいうリカルド様。私はどういう武器が好きだとは言っていませんわよ。


「かしこまりました。では、こちらの部屋で少々お待ちください」


 そう言われ、控室であろう部屋に通されました。

 そして既視感に襲われる室内。


 母からダメ出しをされ、改善された革張りのソファー。磨かれた黒い石の重厚感があるテーブル。

 これは小さいロイドが、足をすべらせて額を打ち付けたものと同じ作りですわね。それにより、真っ二つにテーブルが割れて母が使えないと怒っていましたわ。


 そしてその黒い革張りのソファーに腰をおろします。そして頭を抱える私。


「ここにもお母様の気配が」

「聖女マリー様が、それだけこの国にとって偉大ということですね」


 リカルド様は、そう言って私の隣に腰をおろしてきました。あ、聞きたいことがありました。


「私、変わった武器が好きだと言いましたか?」


 武器好きというのは隠していたので、バレていないはずですのに。それに私は武器を使ったところを、リカルド様の前で見せていないはずです。


「先程のアルベント卿との話しからの予想ですね。オリハルコン製の武器など早々に手に入りませんからね」


 手に入るのは難しいそうですが、すでに私は5つほど持っています。

 その時、女性がカートを押しながら入ってきました。そして何故かガタガタと震えながら、お茶を出してくれています。


 初めて会った人に、怯えられる理由がわかりませんわ。


「ごごごゆっくりししししていってくださいませ」


 めっちゃカミカミで、言われてしまいました!


「あの?」

「ひっ!」

「私、何かしてしまいましたか?」

「いいいいえ、以前……聖女様が……いらしたときに……少々……粗相を……しししつれいいたしました!」


 慌てて出ていく女性。

 母はいったい何をしたのでしょう?

 やはり、大勢の従業員に出迎えられるって、どう考えてもおかしいですわよね。


「お母様は何をしたのでしょう? そもそもお母様は武器を持ちませんのに」


 母は私と同じで武器を持って戦う人ではありません。いいえ、私は武器が使えないわけではないのですが、ある理由から武器を持って戦うことをしなくなったのです。


「それは、るーたんが聞いてきた」

「うきゃ!」


 突然ルシア様の声が聞こえてきました。幻聴かと恐る恐る後ろを振り返ると、メイド服を着たルシア様が立っているではないですか!


「ルシア様……ルシア先輩……が、なぜここにいるのですか?」

「るーたんは言ったはず、隠れてついて行くと」


 誰も皇女様が、本気で実行するなんて思っていませんわよ!


宣伝を!

活動報告にも載せましたが

『皇妃の逃亡計画』が電子書籍化され、5月26日月曜日(本日)から、コミックシーモア様先行で配信されます。

加筆もしてありまして、なろうで掲載している続きが読める仕様になっています。

コミックシーモア様特典で『皇城脱走計画』もついておりますので、読んでいただけると嬉しく思います。

https://www.cmoa.jp/title/1101452754/

コミックシーモア


その他の電子書籍サイトの配信は6月16日となっております。


挿絵(By みてみん)


よろしくお願いします。

長々と失礼しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ