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モブ令嬢が隣国の皇子の婚約者?〜拳の鉄槌でゴリッと制裁をくだします〜  作者: 白雲八鈴


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第112話 ワクワクするな

 会場に貴族の人たちが集まってきました。

 それを私はランドルフ王子の横で物陰にかくれながら見ています。


「イーリア。楽しみだな」


 ニヤニヤと笑みを浮かべて、会場内を見ています。


 そのランドルフ王子は王子らしいキラキラした服装ですが、その顔はイタズラをしようとしている子供です。


「あの伯爵絶対にヅラだと思うんだよ。事故った感じでワインをぶっかけるのは面白そうなことになるよな」

「しないでくださいね」


 とある人物を指しながら言うランドルフ王子。


「あの近衛騎士団長は、この前こっぴどくとある令嬢に振られていてな」

「そういう情報はどこから仕入れてくるのです?」

「情報は大事だぞ」


 近衛騎士団長が誰かに振られた情報は必要ですか?


「それからな……あれが……」


 凄く楽しそうに色んな方の情報を話してくださいますが、ほぼ役に立たない話です。


「イーリア。楽しそうですね」


 反対側にリカルド様が現れて、狭い隙間から三人が覗き込んでいるという状況になっているではないですか!

 それから楽しそうではなくて、私は目的のマルメイヤー公爵が会場に入ってくるのを待っているだけです。


「リカルド。ワクワクするな」

「殿下も楽しそうで良かったです。が、イーリアは私の婚約者ですからね」

「うっ。それはわかっているぞ。別にリカルドのお気に入りを取るつもりはないぞ。ただ、今回は一緒に会場入りするだけだからな」


 はい。私はランドルフ王子と会場に入ることになっているのです。付き人としてです。だから、背後に付き従うという感じですね。


「わかっていただけているようで、よかったです」

「イーたんモテモテ」


 ルシア様、背後から何を言っているのですか!


「お! イーリアあれだ。あのジジイがマルメイヤー公爵だ」


 マルメイヤー公爵が会場入りする声が上げられたかと思うと、ランドルフ王子がある方向を指しながら言ってきました。


 狭い隙間から見ますと、白髪交じりの金髪碧眼の人物が若い女性を伴って入ってきているところでした。

 どことなく国王陛下に似ておいでです。


「さて、行こうか」


 ランドルフ王子は振り向きながらそう言ってきました。


「私の代わりに頑張ってくるのよ。イーリア」

「……アリアお嬢様。私は付き人ですので」

「アリアルメーラ。それは俺がリカルドに殺されるから止めてくれ」

「殿下には王になっていただかないとこまりますので、剣の稽古をつけるぐらいですよ」

今日は1話だけです。すみません。

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