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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

失恋。

作者: 相崎 穂

 




失恋はいつになっても痛い。

最初に失恋したのは小学生だっけ?幼稚園かもしれない。思い出せないもの。




大好きだった。





過去形だけど勿論、今でも好き、だよ?

だけど諦めるしかないの。だっておかしいのは自分なんだから。

本当、どうかしてるよ、自分は…。どうして私は『彼女』を好きになってしまったのだろう。


知ってた、彼女に好きな男子がいるって。

知ってた、彼女は私の事をただの友達にしか思ってないって。



おかしいのは自分、正常なのは彼女。



だけどね、痛いの。胸が…。涙が止まらないの。

今では彼女の優しさが嫌になる。一生懸命私を傷つけないように、だけど彼女も傷付いて、私は返事のメールをしばらく開けられなかった。

断られる事が分かってたから、苦しみたくなかったから。


でもね、一生懸命見たんだよ?長く、彼女らしい言葉で、私に本当の思いを伝えようと必死で…。

途中から涙が溢れてきた。


つぅと涙が頬をつたる…。そんなものじゃない。溢れすぎて水溜りができると思った。だけど本当はそんなに涙はでなくて、精々枕を濡らしたくらいで…。


私はね、メールには「恋、応援するね」っていれたけど、そんなの無理。できっこない。

だって、大好きだった人の恋路を簡単に応援することができる?


私は携帯の画面を見ながら、静かに声を出さないように泣きながら、彼女とメールをする。

ばいばい、そんな言葉が言えたらいいのに、



「離れて行って欲しくない」

って言われたら無理だよ…。離れられないよ…。


お願いだから私に優しくしないで?

貴女を求めてしまうの…っ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 感情がとても伝わってきました。 [一言] そして共感できる短編小説でした! 素敵です。
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