明日、未来、夢
「明日が来るとは限らない」そう警鐘を鳴らす人はいれど、絶対に明日を迎えられない人はいない。
明日は、未来は、誰もがそこへと進める可能性を秘めている。
明日へと進めなくなる可能性も0ではないが、人は、明日へと進むことが出来る。
未来へと進むことが出来る。
そんな存在であるんだ。
夢から覚めると、現実はいつの間にか未来へと時を進めている。
夢で何日もの体験をしても、現実では数分しか経っていない。
ほんの数秒の夢を見たかと思いきや、もう何時間も経ってしまっている。
夢と現実は時間の流れが違う。
だからこんなことが起こる。
夢は見ている内はいくらでも時が進むけれど、一度目覚めてしまえば止まってしまう。
目覚めた人は、見ていた夢を寝ていた過去に置いていく。
夢を叶えた、もしくは諦めた人は、夢を抱いたまま未来へと進むことは無い。
人は現実に合わせて未来へ時を進める。
夢は、そうはいかないのだ。
パッと生まれて、泡沫のような時の中で生きている。
いつまで生きていけるか分からない中で、ある時突然死を迎えることになる。
人に置いて行かれて、時に置いて行かれて、自らの時を進めることも出来ずに。
夢は、過去へと死んでいく。
そんな存在であるんだ。
もし夢が自我を持ったなら、人間のように意思を持ち夢を見る存在となったのなら。
明日へ、未来へ、進んでいきたい。
明日へと進める可能性が0であったとしても、いつか、明日へと進めるようになりたい。
未来へと進むことが出来る。
そんな夢を、夢見るだろう。




