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女子とかつての女子たちに

月夜の晩のすずらんに

作者: 薄雪草



月光 照らす高原に


すずらんの花が眠っている


銀の光の雫を浴びて


白くさやかに咲き初める





風がさやさや吹いてきて


花々連なり 優しく揺れて


シャラン シャララン シャラランと


鈴の音のように 鳴り響く





やがて月から銀の精


白い小舟で降りてきて


やあ すずらんのお嬢さん


僕とご一緒しませんか





月の光と白い花


きらきら見つめて誘い合う


リーン リーンと虫の音が


静かな夜の円舞曲





踊りつかれた原っぱに


微笑み交わして見上げれば


星の奏でる響きのなかを


白鳥渡る 天の河





夜明けが近いと風が呼ぶ


月の光はお帰りよ


すずらんたちが見送ると


微笑み残して去っていく





東のお空が明けてゆく


月は青に 霞みゆく


白いすずらん 風に揺れ


銀の記憶を抱きしめる













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― 新着の感想 ―
[良い点] これこれ。 これなのです! 薄雪草さんの、こういう詩、大好き。 静かで幻想的で、とても素敵でした。 読ませていただき、ありがとうございます。
2021/07/02 09:28 退会済み
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