#2雷帝を追いし物
「なあ、雷帝ので伝説の大きさを知ってるか?」
「それ何回目だよ、拓己。」
拓己、速川拓己彼は、雷帝に勝る伝説を作ろうとしている人物の一人。
「その伝説を越えようと俺らは頑張ってんだろ。ただ作った伝説のスケールがでかいからなぁ。」
「ああ。迅の言うとうり雷帝の伝説はスケールが大きい。」
迅、高橋迅彼は、拓己と一緒に雷帝の伝説を越えようとしている。
「てかもう10時だぞ。」
「よし迅、これからそこの峠に行こうぜ。」
「どうせ飛び入り参加でレースするんだろ。」
「それもあるけど、少し攻めてから帰りたくないか?」
「確かにそうだな。」
「決まりだな。」
2人は会計を済ませてカフェから出ていった。
「お前のランエボ、相変わらず真っ黒だな。」
拓己が指す方向にはフラットブラックとブラックカーボンのエアロで統一された三菱ランサーエボリューションⅩが停めてあった。
「お前のFDだって真っ赤だろ。」
「いや、俺のはボンネットとエアロで黒も入ってるだろ。」
迅が指す方向にはメタリックレッドのボディにブラックカーボンのボンネットやエアロのフラットブラックが入ったマツダRX-7FD3Sが停めてあった。
「早く行こうぜ。」
「迅、話をそらすな。」
「置いてくぞー」
キュルルルルッグォンッ
「ちょ待てって!」
キュルルルルッヴォンッ
「最初から流していくか?」
迅が無線を通して聞いてくる。
「あと2コーナー抜けたらストレートがある。その後の左ヘアピンからにしよう。」
「了解。ストレートは飛ばすからついてこいよ。」
「追い抜いてやるよ。」
「AWDとFRじゃあトルクの差があるだろ。」
「俺のFDのパワーウェイトレシオを舐めるなよ。」
漆黒のランエボⅩと真紅のFDが夜の峠道をかなりの速度で駆け上がって行った。
〜ある峠の頂上〜
「あのすいません。今からやるレースに俺達も走らせてくれませんか?」
「良いですよ。ただ、ある程度の腕が無いと追い抜くどころかついて行くことも出来ませんよ。」
「それは大丈夫です。」
「分かりました。2人ですか?」
「はい。」
「じゃあ、そことそこに停めてください。」
「迅、前でいいよ。」
「いや、後ろにしとく。」
「どうしてだよ。」
「AWDだったらスタートダッシュが早いからな。」
「そういう事か。じゃあ前取らせてもらうな。」
「ああ、スタートで前取らせてもらうけどな。」
「目指すのは1位だろ。」
「その前にお前を抜くのが先だな。」
「そーですか。」
「そろそろ始めるのでマシンに乗ってください。」
「またゴールの後でな。」
「ああ。」
迅が応えるのを聞いたあとにマシンに乗り込む。
「3、2、1、スタートッ!」
どうもyamaneくんです。
今回は主人公が登場しました。ちなみに拓己は頭文字Dからです。
次は拓己と迅の飛び入り参加したストリートレースの実況?的な事を書こうと思います。
ではまた。




