#1雷帝
かつて日本の首都高と峠の公道最速伝説を作り上げた人物の1人「雷帝」彼女は白い280zと共にストリートレーサーの前に突然現れ、次々と破っていった。
彼女が現役だったら勝てるレーサーはいないだろう。
『現役』だったらの話だ。
あれは彼女が伝説を作ってから1年半程経った頃だった。
ある日の深夜
〜首都高〜
クォーーン ガコッ ヴォンッババババッ
雷帝と仲間のストリートレーサー5人は半月後に控えた首都高レースに向け6人で首都高を飛ばしていた。
「雷帝は飛ばすなあ。」
後に2代目雷帝となる初代nsx乗りの男レーサーが無線を使い言う。
「うちのリーダー、気合い入ってるわね。私達も負けていられないわ。」
180sxに乗る女レーサーが答える。
「次は右の直角コーナーだな。」
「んっ?雷帝のタイヤなんかおかしくないか?」
nsx乗りの言葉を遮る様にr34gtrに乗る男が言った。
「まずい!」
gtr乗りが言った時にはもう遅かった。
彼女の乗る280zはコーナーを抜けて、宙を舞った。
ガシャンッ!キキーッ ボッ
「雷帝!」
「救急車呼んで!」
280zは彼女が日本のストリートレースに出る前に廃車寸前で入手しレストアし、チューンを重ね作り上げたマシンだった。だが、首都高レースの出場が決まった際に仲間に「買い換えないのか?」と聞かれた程年季が入っていた。
それでも走った彼女の乗る280zは足周りのトラブルで宙を舞い、炎上。
彼女は帰らぬ人となった。
彼女をリーダーとしていた5人のレーサーは首都高レースに出場せず、nsx乗りが2代目雷帝となり他の4人は四天王と呼ばれる様になり、2代目雷帝と四天王は多くのレーサー達の憧れとなった。
そしてこれは初代雷帝を超える伝説を目指すストリートレーサーの話。
どうもyamaneくんです。
新しくレース系の話を書いてみました。実は元々自分は車とかが好きで、イニシャルDとか結構読んでいたんですよね。そういうところから峠や首都高などのストリートレースなどのことを書いてみました。
これから「公道最速伝説」そして「転生したら最強魔法戦士だった!?」をお願いします。ではまた。