表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球の感覚を理解する。  作者: 性質(調和)
3/5

初日の終わり

放課後は賑やかだ。耳は音を拾う装置として機能し、賑やかをベースにした故に静かにも思えた。「僕はどうしようかな」。と思考した瞬間、スピさんが頭に浮かんだ。探してみようかな。と思ったら居た。広い階段の上で手を後ろに回して立っている。僕の思考による行動の結果を待つように。

「やぁごきげんよう」

「こんにちは」

「君を待っていたんだよ。0番君。」

「どうして」

「もう用事は済んだよ。君が来たことによって。実験してみたんだ。指定処理要求。思考に割り込みをした。」

「どういうこと?」

「さっきわたしを思いついたでしょう?ただそれを発生させただけ。ここに君が来るかどうかは君次第だった。」

「君が僕の思考に割り込み出来るほど、君は僕の事を知らないと思うけど。僕が君を意識していると言う事を確定させる要素も足りないはず。」

「今朝、君から挨拶してくれたでしょう。素材はあれで十分。それに君は、隙間が多い。」

スピさんはそう言うと続けて、「それだけ。ありがとう。」と言い帰っていった。遊ばれている。

放課後は個々の世界がより強調される時間。皆、何かしらのアクションを起こして自身の構造を理解する。(〈何もしない〉も含めて)学生の措定作用は、放課後に一番強まる傾向にあるらしい。それをより育む為、学校は自由に使用できる部屋を無数に設けているんだろう。何となく、学校生活は流れていく気がした。措定作用はあんまり得意じゃない。なりきれない。

僕は、何を基盤にしようかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ