1章 9部活行きたくない
次の日、僕は学校の職員室にいた。もう嫌だ。職員室なんて入りたくない、と思いました。まる。
僕は職員室で部活動の内容を教えてもらっていた。
「主な活動はだな。・・・この辺の地域一帯で起こった事件や困りごとを解決していってもらう事だ。まあ、 探偵みたいなもんだ。」
「部屋の造りそのまんまだ!!」
どおりで、あんな形してたんですねー。謎が一つ解けた。
「まあ、とりあえずは毎日部室に行くだけでもいい。依頼が来れば解決してほしい。依頼がないときは、、、 読書でも勉強でもしといてくれ。」
先生はパソコンに目を向けながら、気怠そうに説明してくれた。いや、そんなんだったら説明しなくてもいいのに。元気出せ、元気。
「そんな、雑すぎませんか。」
「気軽に活動出来ていいじゃないか。」
「まあ、そうですけど。・・・」
まあいいか。ここは一回引こう。何をする部活かだけでも分かったし、大収穫だ。とりあえず今日はもう部活に行こう。僕が職員室を出ていこうとすると、
「そうだ。私もたまに見に行くから、サボってたらすぐ分かるぞ。毎日行くんだぞ。」
「わかってますよ。サボるわけないじゃないですか。なんだかおもしろそうだし。」
今日の授業はもう終わっていた。僕はこれから部活に行こうと思っていた。あ、その前に荷物を取りに教室に戻らないと、、、
「おい、悠希。帰ろうぜ。」
そう言って、守が話しかけてきた。あー・・・そういえば、部活のこと話して無かったな。とくに守は部活に入っていない。ちなみに、真理はテニス部、冷子は吹奏楽部だ。いつも一緒に帰っていたから話しとかないといけなかったな。この際だから言っておくか。
「実は、僕、部活に入ることになって。今日これから部室に行こうと思ってたんだ。・・・だから、一緒に帰 れないや」
「え?!そうなのか!そういうことは早く言ってくれればいいのに、、、」
やっぱり驚いていた。
「で、何部なんだ?」
「・・・え?」
どうしよう。なんて答えればいい? 特殊能力者だけを集めた探偵団です★ って言ったら確実に頭おかしいやつじゃん。これ答えれば、明日から中二病とか言われちゃうんじゃないの?ちょうど中二だし。えっと、
「まあ、色々する部活かな」
色々する部活ってなんだよ。まあ確かに、依頼がないときは色々するけど!勉強とか読書とかするけど!でも、大雑把すぎない?
「詳しくは言えないってことか。・・・まあ、気が向いたら話してくれ。」
「うん。ありがとう。」
やっぱり頭の回転が速くて、優しかった。
その日の部活は特に何をすることもなく、依頼もなく終わった。・・・先生、結局来なかったな。そういえば明日、期末テストだ。忘れてた。先生忙しかったのかな。だからこれなかったのか、、、まあ、
どうでもいいや。僕は明日に向けて少し早く寝るために、速足で帰った。
ちなみに、先生からもらった十万円は、活動費として使った。多分、僕がいる限りこの部活は部費を回収する必要がなくなるだろう。