1章 7先生って怖い
あの、女神との真夜中の会合の次の日昼休み、僕はまた、影裏先生に職員室に呼び出された。影裏先生の机は職員室の奥にある。なんか職員室って居心地悪いよねってとっても思うわ。うん。早く出たい。
「この前、私の引率する部に入れと言ったよな。」
「え、あ、はい。」
「覚えてないんだな。まあいい。」
やっぱり、心読まれるって怖い・・・。
「その部のことなんだが、お前に部長をしてもらう。拒否権はない。そして、今は部員はゼロだ。」
「え?どういうことですか?」
部員がいない?
「いやぁ~、3年前までは2人いたんだがな。まあそれも無理はない。なんせ、入部条件が特殊能力者と言う条件だからな。なかなかいないんだよ。」
「え?昔はいたんですか?能力者が?この学校に?」
先生は昔を懐かしむように言った。
「ああ、いたよ。とても仲の悪い二人がな。」
「な、仲の悪い?!」
え?そこは仲のいい最強コンビとかじゃあないの?
「まあ、昔話はこのくらいにして、今日、部室、、、いや、まあ、あれも部室か?を案内する。放課後、校門 前で待ってろ。」
まじか、、、すぐ帰れないじゃん。いやだなあ、、、。
「・・・君は私を怒らせたいのかね・・・」
こ、怖えー。心読まれるって怖えーー。先生の発言のせいでで、職員室の先生方が皆、こちらを見ていた。うん。早くこの、職員室から出よう、、、。
~放課後~
僕は守からの帰りの誘いを断って、一人、校門前にいた。爽やかな春風が、心地よい。そのとき、やっと先生が来た。遅いよ、、、
「遅くて悪かったなぁ」
やべ!先生の能力忘れてた!適当に嘘をつくか、、、
「いやあ~、せ、先生遅いけど、何かあったのかなぁ~、と思っただけですよ。アハハ-、、、」
「噓が見え見えだ、コラ」
僕は初めて先生から拳骨を食らった。・・・イテェ・・・
「とりあえず、部室まで行くぞ~」
先生は踵を返して歩き出した。なんと、学校の外へ・・・
「せ、先生、何処へ行くんですか?!」
「何処って、、部室と言っただろう?」
先生が怪訝そうな顔を向けてきた。いやいや、何処行くんだよ。ホント、、、。
「まあ、つべこべ言わずついてこい。行けば分かる。」
「は、はぁ・・・。」
まあとりあえずついていこう。無駄に抵抗しても、悲し未来しか視えない、、、。