1章 4僕の能力
~学校、屋上にて~
昼下がり、屋上には心地よい風が吹いていた。
僕の学校は、昼休み、屋上は解放されていない。つまり、誰も来ないってこと!・・・フラグじゃないよ!
特殊能力と言っても、色々あるだろうから、まずは少しずつ試してみよう。と言う事で、とりあえず体の色々なところに力を込めてみる。暴発とか、しないといいけど・・・。
「・・・ん?なんだこれ?」
発動は突然だった。目のあたりに力を込めると、なんか、光の筋のようなものが見えた。・・・本当に何だこれ・・・。僕はもっと見えるように、目を凝らした。なんだか少し見えて来たぞ。これは・・・学校の階段?担任の影裏先生だ。(説明不足)やっぱり、眠そうだ。・・・てゆうか、屋上に上がってきてるくない?!ヤバい隠れないと!
僕は急いで、給水ポンプの影に隠れた。・・・あれ、なかなか上がってこないな。なんでだろう?確かに見えたのに・・・。能力って千里眼的なものではないってこと?じゃあ、さっき見たのは?そう考えていると、不意に屋上のドアが開く音がした。
「えっ?!なんで?」
僕は急いで身を潜めた。何?!どうゆう事?
先生は僕には気づいていないようで、タバコを吸い始めた。
僕は確かに、先生が屋上に上がってくるのが見えた。でも、すぐじゃなくて、少し時間がたってからだったから・・・。この感じだと、僕の能力は・・・もしかすると・・・未来を視る能力?!それだったらとても嬉しいし、危機を回避できるじゃん。これだともう、一生、事故なんかに遭うことはないね。たぶん・・・。
そうこう考えているうちに、先生は下に降りて行った。・・・ふう・・・。何とか見つからずに済んだみたいだ。よかった。
キーンコーンカーンコーン
「あっ、ヤバい!授業に遅れる!」
僕は、急いで屋上から降りた。
その時、僕は、廊下の向こうからの先生のにらむような目線に気づくよしもなかった。
まだまだ続きます!