第一〇回 底辺×高さ÷2 ……いや2で割るの待って、高さが足りないから!
2017/11/24 23:37現在、PVは5,277です!
本格的に寒くなってきました。
ストーブ、ヒーター、こたつ、カイロ。部屋着に綿入れのどてら。
指ぬきの手袋はめて、温かいお茶とお菓子を段取りし、満を持してPCのスイッチオン。
……意外にも。お金のかかる趣味なのかも知れませんね。小説を書くというのは。
またお会いできてうれしいです。ゼロてく、弐逸です。
前回の、知らない間に気に入ってた人が居なくなっちゃう話。
季節柄、みんなセンチメンタル入ってた様で反響にビビりました。
とはいえ、狙って書けるほど応用が効くわけでも無く。
ハズレ回にならなくてセーフ。くらいに思っておきましょう。
それと。――感想欄に長文で来いよ、長文で返してやんよゴルァ!
と前回やったところ、想像を軽々と超え、予想を遙かに上回る数の感想を頂きました……。
あの。はい、ありがとうございます。
と言うことで。
先ずはゼロてく恒例、頂いた感想からですが、なので今回は多いです。
先ずは えびえび さんから。タイトルが百合百合しい『私立百合高校たんぺん文芸部』は短編小説の集合体、と言った趣ですが圧巻は『ファンタジー初心者用語解説』の項目数。ネタに困ったら結構助かるかもですね。
もちろん底辺カテゴリに収まる人ではありません。
読んでいる作品がエタるのも怖いが全削除はもっとくるものがある。それをやるのは責任感の強い作者さんでは無いか。と頂きました。
ドラマの陶芸家が、――違ーう! 俺の壺はこうじゃないっ!! と叫んで焼き上がった壺を床にたたきつけるイメージですかね。
続いて まにふぁく茶 さん、『悪の改造人間、異世界へ ~平和にのんびり暮らすつもりだったが、あまりに悲惨な世界だったので、もう一度世界征服へ挑む事にしました~』と言う作品を連載中ですが。
以前のタイトルの回で考察した、長くて人目を引いてしかも内容がわかる。全部内包してます。
そして作品本体も開始直後からいきなりクライマックス、最終決戦です。
来てくれたお客さんをその場でがっちり鷲掴みにして放しません。よくお分かりです。
当然、底辺のカテゴリの方では無いですが、身につまされました。と頂いてます。
あと文章全般を褒めて頂きました。ありがとうございます!
自分だって、たまにはこういうこともあるわけです。
エビ割烹の若女将、 成宮りん さんはPVやブクマはそもそも気にしない! 自分の妄想を字にして公開したいのだ! と言っておられますが、全く賛成。
そう言いながら。成宮さんに関して言えば、読者を置きざりにしたりもしていないわけですしね。はいそこ、せっかく収まったJK話を蒸し返さないように。
執筆は孤独との戦い、と言うのは じゅー さん改め 有理 潤 さん。
孤独や不安を受け止める受け皿になれたらいい、とのことですがじゅーさんにそう言ってもらえたら。楽になれる人はきっと多い。
モチベーション維持、ということで 秋雨そのは さんからも同じく、“共通の好き同士”で話を広げてみては。と頂いてます。
これについては 水源 さんもこまめに感想付けてくれた方のおかげでやってこれた、とのこと。
なんとなく、ひとりぼっちな気分になってしまうと、あんまり良いこと無いですもんね。
仲間、友達、知り合い。話せる相手が居ると居ないじゃ大違いです。
楽しみの範疇で活動していきたい、と言うのは 三河みかん さん。
みんながみんなプロ志向では無い、と言う当たり前と言えば当たり前な話なのですが。
お互いがお互いの考えを押しつけ合ってしまうと軋轢が生じる。気をつけましょう。
一〇万字ブーストを期待していたと言うのは 地淵育生 さん。
無いとは言いませんよ。……自分が体験していないだけですから。
そしてレイブンさんからは、――いい人だと思わせる作戦でしょうか。と言う趣旨の感想を、ですね。……はい、ノーコメント。
活動報告のコメントでは 秋雨そのは さんが、やはり更新しないでブクマが増えた経験をお持ちだそうです。それを聞いて 有澤准 さんが自分のトップに確認しに行きました……、えーと。活動報告、役立っているようで何よりです。
それはそれとして。
復帰したらわかるように目印付けとくか、みたいな感じなんですかね? 本来のブックマーク(日本語でしおり、ですもんね)の正しい使い方なような気もしますが。
作者としてはハズレ回のつもりだったんですが、 ニー太 さんから、一番心にずっしりと響きました。というなんともありがたいコメントを頂戴しました。
そして感想欄に戻って。ゼロポイントスコッパー 岬林 守 さんからは。
『0pt小説の現実を知らない人が多すぎる』
『なろうのふつうは「全く見向きもされないものなんだよ」』
と0ptの砂漠をさまよう岬林さんならではの、辛辣な意見が。
さらに、底辺の定義が甘い。0pt作品の多さを考えれば0pt、ギリギリ一桁ptが妥当である。
と言う独自の解釈も頂きました。
……ふむ。底辺の定義ですか。
と言うことで今回はゼロてくのタイトルにも関わる一大事。底辺の定義について。
自分が底辺かどうか、ちゃんと知ってますか?
……知らなくても何一つ困りませんが。
底辺の定義。どこから来ているかと言えば、これはもう某巨大掲示板であろうと思います。
(いちいち某巨大掲示板。と書くのもめんどくさいのですけれど、最近では.netだったり2だったり5だったり、面倒くさいのでこのまま今回は某巨大掲示板と呼称します。そう、ご存じですね。あそこです)
他には底辺と言う呼称に関しては、検索しても資料がでてこないので、ほぼそれで良いとも思うのですが。
もしも何か他にご存じの方が居れば教えて頂けるとうれしいです。
一応この連載のタイトルに関わる問題ですから。そしてそんなのは全くもってどうでもいい話かも知れませんが。
で、某巨大掲示板。名前はともかく。
そこには底辺スレがあって、建前上、スレ住人(積極的に書き込みをしてスレッドを盛り上げる人、くらいの意味ですね)はみんな底辺。
そういう意味では話が合います。だって書き込みする人は全員底辺。みんながみんな、底辺目線で底辺の思う底辺の話をしてますからね。
当然に底辺スレのみならずその上もある。
中流スレ、上流スレ、と言うスレッドがそれに当たります。
住人は、これも建前上、中流、上流にカテゴライズされる人に限られます。
上流、中流、と来て底辺と言うのも、なんか響きが非道い、容赦ない感じです。
どちらかと言えば名称は、自虐の意味が強いんでしょうけど。
でも、上流、中流と来て一番下だけ底辺。三角形の一番下。
思い出すのはピラミッドの最下層。イメージとしてはビルの基礎。地べた。広い、数が多い。
なんか踏んでも叩いても下敷きにしてもやたら頑丈そうで、しかもなんかあっても簡単に替えが効きそうで。
前回書いたように、母数が多い分。センシティブで必要以上に色々感じやすい人も、結構多いカテゴリなんですけどね。
ともあれ、言葉一つとってもすでに扱いが悪い底辺ですが。
簡単に、その某掲示板上での各ヒエラルキィの定義を見ていきましょう。
各々底辺スレ、中流スレ、上流スレのテンプレートから住人の基準。これをちょっと見てみます。
底辺は、なろう作家の中でもブクマ99以上の作品を書いたことの無い人。
ブクマ100。簡単なように見えて結構、いやとてつもなく崖は険しい。
コレはもう、底辺を自認する人ならだれもが当然知っている話。
とにかく底辺だ、として差別される(様な気がする)のはブクマ100未満です、
ならば一作でもブクマ100を超えたらどうなるか。
これが中流と言うことになります。
こちらの基準はブクマ100を最低ラインに10,000未満まで。これはこれでかなりキビシイ。そして書籍化を果たしてないことも条件。
たった一作のみが100を超え、あとは一桁であろうが中流である、と言うことです。
当然に。底辺スレには自己申告とは言え、立ち入り禁止となります。
そしてその上は上流、基本的には書籍化を果たしたような人達はここ、となります。
数字から考えて、書籍化していなくても四半期や年間ランキング上位ではあることはほぼ間違いないでしょう。
なろうで作者をやっていれば、内容はともかく作品名くらいは当然知っている“おなじみの”作品を書いていらっしゃる皆さんが、匿名でやりとりをしている。と言うことになります。
さて、あなたはきちんと底辺でしたか?
自分は改めて何かしなくてもはなから底辺ですよ。
でも正直に言えば。
底辺だから。と言うことで多少考え方が自由なのかも知れませんね。
最下層なんだから何しても、なに書いても良い。
だって底辺だから、どうせ誰も読んでないだろうし。
突き詰めると危険思想ですね、これは。言い換えれば単なる自暴自棄です。
底辺であることを生かすのでは無く、ただただ自棄を起こすだけ。
これだったら誰でもできます。
自分が求めるものはこうでは無いはず。
なんだっけ? 求めてたの……。
おいといて。
この項、冒頭で底辺の基準がぬるい(キツい?)、と岬林さんが仰っていますが。
コレで行くと中流だってかなり苦しい。
むしろ底辺だと言って開き直っていた方が楽でさえありそうです。
かえって底辺じゃ無いことがプレッシャーになりそうですね。
中流となってのちも、立ちはだかるのはブックマーク5桁、もしくは書籍化。なんていう、それこそ崖と言うよりは、まるで高層ビルのガラスの壁。
つるつるで垂直。これは上れる気がしない、手がかり、足がかり、どこ?
ピッケルもハーケンも相手がガラスと鉄骨じゃ打てません。
そう思うと、上流スレのテンプレートが自らを称して“ごくわずかな上澄み”と言うのも宜なるかな。
もはやさして嫌みにも感じない。だって、全くもってその通りだから。
ということで、底辺という言葉自体。
当たり前ですが公式に何かが決まっている。と言うことでは無いわけです。
だから実は某巨大掲示板の該当スレ、と言う狭いところにに出入りしない限り。
実は全然気にしなくて良いって話なんですけどね。
自分も含め、自虐的に底辺。って言いたい感じが強いでしょうか。
もっとも。
公式で定義なんか合ったら、懇切丁寧でやることが細かいなろうの運営さんのこと。感想やコメントを書き込むとユーザーネームに自動で
【弐逸 玖(作品数14 底辺B)】
とか着かれそうです。
絶対なろう以外に移住します、そんなの。豆腐メンタリストには耐えられない。
でもなんか。言葉の響きが絶対的に非道いですよね、底辺って。
まぁ、ブクマとか評価とか。のちのちゼロてくでもやってみようかな、とは思っていたのですけれど。
けれどこうして見てみれば、底辺とそれ以外。
言葉はともかく歴然として差はあるぞ、と。
この差を埋めるべく、文章力なのか、表現なのかはたまた宣伝やら、新作を起こすときの市場調査やら。
なにがしかの努力は必要だ、と言うことではあるでしょうね。
底辺を脱出するのでは無く、みんなに読んでもらいたいから。
結局、表面上は同じことになるんですけどね。
今日の一言。
「別に底辺でもなんでも良いけど、ただ開き直ってても前に進まないと思うよ」
良いんですよ、底辺だって。
なぜ自身が底辺に居るのか、きちんと理解した上であれば。
自分は、理解はともかく。もう一つ納得していないところではありますがね。
なので ゼロてく を書いているんですけど。
それに。
転生転移系は今後、僕のこの作品が標準になる!
俺がこの過っ疎過疎のこのジャンルを大人気にしてみせるせ!
みてなさい、私がこの作品で新しくジャンルを作るんだから!
くらいの意気込みは持ってた方が良いですよね。
もちろん、底辺のくせにそんなことを口に出したら、すごくはなもちならない危ないヤツです。
即、お気に入りから外されてブクマも剥がされるでしょう。
真顔でそんなことを言う人は怖がられて、ツイッターもブロックされるかも知れません。
とはいえ。
似たようなことをいってる方を自分は数人知ってますが、別に噛み付いたり、無差別に呪いをかけたりはしないので、怖がる必要は無さそうです。
むしろその方々は名前を売り、作品を認知させるべく皆一様に、常に何かをしています。
まぁ、当然にみなさん底辺では無く。
それを口に出せるくらいの数字と実績はお持ちだ、と言うことなんですけれど。
――? 自分ですか?
なんとか自分の目指す方向性で、書いていけたら。うん。良いなぁ、とか……。
色々思うところはあるものの、コレをどう表現したら良いものか。
この辺、簡単に答えられるようなら。
立派な人になったね。と普段の生活でも言ってもらえそうですが。
でも趣味で、好きでやっている以上。むしろ哲学は胸に秘めているべきでしょう。
あぁ、ならば。以降はこんな感じで受け答えしましょうか。
――底辺だろうと胸を焦がす熱い思いはあるぜ! 見せないけどな!!
……見せないのかよ!
勢いだけで何一つ中身ないですね。ダメだこりゃ。
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と言うことで。
今回は、意味も無く刺激的で絶望的な響きの底辺、と言う言葉。
本連載のタイトルの一部でもある“底辺”とはなんぞや。と考えて見たわけですが。
まぁ、特に気にする必要性はなさそうです。
元から気にしてないですけど。……気にしてないですよ、ええ、気にしてません。はい。
いつか底辺を脱出し、タイトル詐欺だろ! と言われるように前向いていきましょう。
――底辺だろうと胸を焦がす熱い情熱は持ってるぜ! 絶対見せないけどな!!
感想はちょっとなぁ。と言う方でも、活動報告にてコメントならどうですか?
お土産屋さんの落書きノート的になんとなく書いて頂けたら、
次回分のネタになったりしますのでありがたいです。
さらに精神的なものを色々乗り越えて感想を頂いた方は、
基本的には本文にてご紹介させて頂きます。
但し『こちらにも感想、評価下さい』的なものは
相互疑惑がつきますので削除はしませんが放置します。
感想やコメント書くだけですので、ブクマや評価、お気に入り登録とか。
まして自分、弐逸 玖に対しての気遣いなんて微塵も要りませんのでお気軽にどうぞ。
『ゼロてく本編になんか、誰が名前出したいんだよ』と書いて頂ければ、
お名前が本編に登場することは絶対ありませんので、そこはご安心を。
一応用語解説
エタる
英語のeternal(えたーなる:永遠)とかけて、完結しないままほったらかしに
されている作品のこと。
別に差別用語では無く、なろう界隈ではよく使われる。
前回分として頂いた感想の中でも、エタるよりも全削除の方が読者として
よほどダメージが大きい、と言う意見を頂いております、が。
まぁ、全削除と比べられてはアレですが。
読者はあなたの作品に完結ボタンが押される日を待っていますよ。
※お断り
今回数字が数多く出てくるので、本文中では全角ではありますが、
普通の算用数字を使っています。
なので、もし縦書きでご覧になる場合はかなり見づらくなるかも知れません。