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霧の島の悲劇  作者: 大魔王 スライム
2/3

狂劇、第1幕 黒い霧

二作品目ですやはり可笑しな所があるかもしれませんが

多めに見てください

第二章 狂劇、第一幕 黒い霧


二人は恐怖に打ちひしがれ

それを如何にかなだめている間に

変化は起きた、船が大きな音を立てながら

揺れ出したのだ、すると氷柱が

「う、うわ、何だ?座礁でもしたか?」

と言った、正確に言えばそうだった、

が、それは隣町の港では無く知らない島の

知らない村の砂浜にだった。

その時バキャッと嫌な音を立てて下のほうで

何かが割れたようだ、全員がもうこの船を

次動かしたら確実に沈むだろうと考えた。

「と、とりあえず出てみましょう此処がどこだか分りませんし…」

立花が喋り全員船から下りた

そこは船の上とまったく変わらず

霧が深く薄っすらと家の端が見える程度だ

「…少なくとも隣町ではなさそうですね」

堂陣が動揺をしていなさそうに言ったが

明らかに足が震えており顔が青白くなっている

「と、とりあえずそこらを探索しましょう、人が居るかもしれません」

真理子がそう言い、皆が藁にすがる気持ちで

それに賛成した。

家の中に入ってみると木製でギシギシと軋んだ

埃が溜まっており人が住んでいる気配は無い、

しかし何故か机の本だけが綺麗に整頓され

埃一つ被ってはいなかった。

懐中電灯が机の上に転がっている

立花が懐中電灯を拾い上げながら

「これが何とかつけば人影が見つけ易いのではないでしょうか」

と言った、しかしスイッチの鉄製部分は半分が錆びており

望みは薄かったしかしスイッチをONにするとチカチカは

したが何とかついたこれにより少し皆の士気が上がり

物陰を少しだったが見ることが出来た

白いモヤモヤとした霧を

立花を先頭に真理子、氷柱、そして堂陣と並び

警戒心をそのままに進み続けた。

しかし歩き続けても誰もおらず

2~3時間経ちついに氷柱が木にもたれ掛かり

「も…もう…歩けん」

とゼェゼェ言いながら途切れ途切れに言った

そこで休憩に入った。

皆出かける予定だったため

おやつや水筒は持って来ていたので

それを少し食べ水を飲み

少し休憩したのだった。

立花がふと時計を見てみると

なんと秒針が進んでおらず

此処は何処なのだそう真に思い顔を上げたとき

胃が何処か遠くへ音速で飛んで行った気がした、

この霧の中真っ黒な何かがライトもつけていないのに

しっかりと見える姿で近ずいて来たのだ。

人間のような体つきをしているが頭は無く

本来首の根元がある筈の部分に白く丸い目のようなものが

ありそれが左右に揺れながらゆっくり近づいてきた。

「…おいおいあれは何だ?」

立花が驚きのあまり口に出すと

皆がみた、戦慄が走り今までの休憩ムードは何処かへが

飛んでいってしまった、視認できる位置まで来ると

それは恐ろしいものだった

さっき言ったとおりの造形に黒い霧が

纏わり付きこちらに

声にならない唸りを上げて

ゆっくりゆっくり歩いてくるのだ。

「う、うわ、こっちにくるな!」

堂陣が顔が真っ青になっているのにも気が付かないほど

動揺しながら叫んだ、

するとその生物は目の下、ちょうど口辺りに

にやりと裂けたように横に広い口を広げ

そして堂陣に少し早めに近づいていくのが見え

次の瞬間―――

堂陣の首は無くなっており首の根元から

血が絶え間なく噴水のように噴出した

怪物の口に血がべっとりと付いており

残っている堂陣の体に齧り付き

美味しそうに貪る音が響いた

「ひ…」

氷柱が思わず悲鳴を漏らした

そして怪物は口に血をつけたまま

振り向きそしてまた新しい

「餌」に向かって歩き始めた。

「こっちだ怪物!」

そう叫んだのは立花だった

立花はなぜこんなことを言ったのか

分らなかった、だが

女性を二人のこして逃げるのは

もし帰れても後悔と罪悪感に囚われるのではないか

と考えこんな事を言った、

もちろん無謀だった、怪物が此方に振り向き

別の「餌」に向かい始めた

「そう簡単に死んでたまるものか!」

そういって目晦ましのつもりで懐中電灯の

光を目だと思われる部分に当てた、

奇跡が起こったのかもしれない

怪物が苦しみだし目だと思われる部分を押さえた

其処から霧が剝がれて行き遂に

筋肉だけ残ったような吐き気がする

体をあらわにした。

そして当てた部分からだんだん

黒い霧になって上に上がって行き

そして、ついに怪物のすべての部分が

黒い霧に変わり消えていった。

どうでしたか?堂陣が死んでしまい

怪物の姿が見え本格的なホラーになって来ました

(確信はありません)

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