二百文字詩集「コトダマのざわめき」

ふたり

　いつからだろう。

　ただキミが好きなだけじゃなくて、傍にいれるだけでいいって思うようになった。

　凍えたあたしの手を握ってくれるように、やさしくキミの体温に馴染んでいった。

　口にしちゃいけない気がして、それ以上に恥ずかしくて。

　この距離で満足できてたのに、もっと近くにって。

　キミのこと好きだよ。おかしくなりそうなくらい。

　もしキミがこんなあたしのことを好きになってくれるなら、ふたりは最高のふたりになるね、きっと。