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ちがうなにか

 朝陽が昇れば、なにか変わるのかな。


 月を憂いているだけじゃ、なにも変わりそうにないね。


 だって、暗い気持ちだけしか伝わらないよ。


 笑顔の意味さえ忘れて、泣きゃいいと思い込んでる。ちがう?


 明日になったらとか、うまくいったらとか。


 そんなんじゃなくて、ちがうなにか。


 もっとあったかくて、もって照れくさくて。


 もっとやさしくて、もっと――きみらしいこと。


 ちがうなにか。案外それは、意外にもすぐ近くにあったりするんだ。

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