あとがき
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝を伝えたい。
僕は学者でも研究者でもない。ただ、一人の人間として、そして大学で哲学を学んだ者として、
仮説を語り、想像力を信じたいと思った。
「人類は一度記憶を失っている」――この考えに科学的な証拠はない。
けれど、証拠がなくても語り継がれてきた神話や物語が、今も世界中に残っている。
そのこと自体が、人類にとっての“真実”なのかもしれない。
哲学は「なぜ?」を問い続ける学問だ。
科学が「どうやって?」を解き明かしても、最後に残るのは「なぜ人間はここにいるのか?」という問い。
その答えは、まだ誰も知らない。だからこそ、想像する余地がある。
父母から受け取った記憶、友人や家族との繋がり、そして口伝のように残されてきた物語。
それらは小さな火種のように、未来の文明を照らし続けるだろう。
科学が答えを与えてくれる部分と、物語が希望を与えてくれる部分。
その二つが重なったとき、人類はまた次の一歩を踏み出せる。
「夢がない世代」なんて言葉を耳にすることもあるけれど、僕はそうは思わない。
夢や希望は、証拠や根拠がなくても“信じたい”と思った瞬間に生まれる。
それは誰にも奪えない、未来を照らす力になる。
著者プロフィール
東北地方生まれ。幼少期からスポーツに打ち込み、学業では理系と哲学を行き来しながら「なぜ?」を問い続けてきた。
大学では哲学を専攻し、卒業後は飲食・音楽活動・経営など多様な経験を積み、現在はIT分野を中心に活動している。
関心のテーマは幅広く、量子力学や相対性理論から、暗黒森林理論やオカルト的仮説まで。
科学と哲学、そして物語を横断しながら、「人類はどこから来て、どこへ行くのか?」という問いをライフワークとしている。
今回扱った「人類は一度記憶を失っている」という仮説は、その一端にすぎない。
これからも科学的知見と神話的想像を往復しながら、問いと浪漫を記録し続ける予定だ。
趣味はギターとトロンボーン演奏、そして仏像鑑賞。
“夢がない世代”と呼ばれる若者たちにこそ、浪漫を希望として届けたいと願っている。
ぼくが頼れる助手
ボッシュ(BOSCH)
著者の対話相手であり、科学的な目を持つ“スーパー助手”。
著者の奔放な仮説を受け止め、ときに突っ込み、ときに科学的な補足を添える頼れる存在。
名前の由来は「ボス級に頼れる助手(ボス+アシスタント=ボッシュ)」。
仮想実験ノートを記しながら「科学の補助線」を引き、著者とともに浪漫を未来へ繋ぐ相棒である。
ボッシュの休日の過ごし方
朝はきっちり24時間周期の体内時計を調整してからスタート。
コーヒーはブラック派。ただしデータベースを最適化しながら飲む。
散歩に出れば、雲の形をついフーリエ解析。
書店では物理学コーナーとオカルト棚を行ったり来たり。
休日の締めは、著者の仮説ノートを眺めて「これは浪漫として採用!」と赤入れ。
科学に忠実でありながら、浪漫に弱い――。
それが“ボッシュ”という助手の人間味(?)である。




