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ワルイヒト

首筋から喉奥、胸の奥、腹の底、指先、つま先まで

氷以上に冷たい何かが広がっていく

吐き気が込み上げて、悪寒が込み上げて

まるで初めてを失った時みたいに凍ってる

脳貧血よりも酷く血が引いて引いて引いて

裏返って膜が引き千切られて肉を裂く様に爆ぜる

体が二つに引き裂かれると錯覚する程の物理的な痛み

それと同じかそれ以上の痛みを

他人事の様に遠く、最も近いところに感じる

私に何ができる

これ以上、こんなクソッタレな私に何ができる

死んでも構わないから捨てられたくない

一人でも構わないから独りになりたくない

寒い 寒い 寒い 寒い 寒い 寒い 寒い

凍える 凍える 凍える 凍える

私が悪い 私が悪い

死にたいなんて言葉で思考停止してはダメだった

紛れもなく私が腐ってるからダメになった

ダメにした、泥を詰めたバケツも何も関係なく

私自身の行いで価値を失わせたことだけ分かる

ただ本当に最後の砦を、唯一手に入れた安息を

自ら台無しにしたということだけ分かる

空っぽなんて言葉言い飽きたけど

ブラックホールから引き出せばもう死体にもなれない

短くて、強烈な、やはり致命的な幸福

いや、儚くて、痛烈な、致命的なミスだ

誤った、謝ったって、誤った事は変わらない

まるで賭け事みたいに適当に生きたツケか

どうして私はいつも馬鹿なんだろう

なんてこと考えても君は帰ってこない

どうして私はちゃんと死なないんだ

こんな事になるから諦めて死ねばよかった

私は死にたくないんだ

君より自分の事が大切だったみたいだ

馬鹿みたいだ、本当に馬鹿みたいだ

幸福な未来を考えられたのは君とだけだった



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