呪われた部分的ゾンビ
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太陽が死ぬ日
それは言葉であったり
記憶であったり
ふと日常に現れる気配だったり
人生の凡ゆる場面に刻み込まれていたりする
命は呪われている
生は呪われている
呪いは運命に似ている
トラウマは因果な物理的損傷
経験に基づく適応であり
生存戦略であり
時に救いとなり
時に致命的な欠陥となる
「死」に夢を抱いてから呪いは顕著になった
欠けている
どうしようもなく欠けている
呪いに食い殺された部分がもぬけの殻だ
空っぽだ
枯れ葉がカラカラと路面を滑るように
この虚をどうにかしようと掻破する
呪いが虚をねぐらにしている
まるでハリガネムシに操られるカマキリだ
筋書き通りのモノローグをさせられて
追い詰められた犯人みたいに
最後は社会に罪を問われ「死」に夢を抱く
水平偏光に誘われてポシャる
レールを外れて、呪われた舵輪にしがみついて
荒れ狂う海を一人遭難する
救難信号はないし、見渡す限り途方もない
塩辛いものばかりで喉が渇く
枯れ葉がアスファルトを掻き毟るように
折れたマストと虚に八つ当たりする
生きていく限り人は腐っていく
死んで、動いて、死んで、生きて
命は常に最期に向けて秒を読む
人は皆そこはかとなくゾンビだ
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