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ドッペルヒメラ
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答えをつぎはぐ
真っ白な海には無数の問い
敗れ被れやと開け放ち
手に入れた不完全な温もり
残り少ない時間をどう生きるか
そのような理屈では通らない
宝玉の閲覧券か、借り物の羽衣か
何方かを手放すことが誠実さか
しかし何方の穴も一方では埋めようがなく
きっといつか、私の中にある不安定な怪物が
ミチミチとはち切れそうになって
同じことを繰り返すのだろう
そうやって、分かっていることでさえ
模範解答を選び抜けない私にはきっと
満点の星空なんて描けないけれど
偏りを排して涙し、曖昧な不完全性を愛し、
また手が届かないからこそ美しいものに焦がれ、
そうして生きてきたこの人生を飲み込みたいんだ




