吸殻入りのサンゴー
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悲しくて悲しくて
止めどないキスをした
吐息を混ぜて擦ったら、大体何とかなる
適当にやってればそれだけで進む
そんくらい軽くて
やっぱりねってなる関係性が多い
中ジョッキ、アイコス、萎びたポテト
排水溝の腐乱臭、夜半の人いきれ、早足と小走り
背中の傷、ベージュのパーカー、無機質な視線
そういうつもりがなくても根底は大体そう
揺らして、見せたら、そっちに転ぶ
そうやって、そうするのは私の領分だったのにな
大事な方は宙ぶらりんで、余計にぶち壊したくなる
脳の血管が千切れそうになるくらいぶっ飛んで
誰でもいいから全部、掻き消して
重ねて、汚して、毒蜜で毒を拭う様で
我に返ると気持ち悪くて、貧血になる
満たされるまでって
いけばいくだけ飢餓感が増すのに
何故かそれでも狂っている方がマシで
血は争えないって言われてるみたいで癪だ
全部入らないなら重力で穿って
吐き気を殺しながら、痺れた体で快感を辿る
腹を下している時の方がマシだけど
それじゃ何も拭えないし紛れなくて死にたくなる
何にも楽しくない、最悪で最低な刹那的快楽だ
血が引いて引いて、熱すぎて悪寒が絶頂を行き来する
酷くされたらそれだけ考えられなくなるから
馬鹿みたいに病んだり、縋ったりするより
そっちの方がいい気がする
腕が抜けたり、血が出たり、割とバイオレンスな方が
生きてる気がして、死んでない
優しい奴は苦しくなるから嫌いだ
劣情と鈍痛と実体があれば十二分
虚しくなる余地もないから、それがいい
アルミが鈍い音を立てて凹んでも
泡立った薄紅とか
真っ黒な記憶が飛ぶならそれがいい
ぐちゃぐちゃになって、仮死に現実逃避する




