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スプーンから滑り落ちて

静かな悟り 緩やかな眠りの中で

ふと未知を思い出すかの様に静謐な命題が現れた

雨にも似ている

コンクリートに打ち付けて弾けるが

水面を揺蕩う時もある


人海に私という異物が混じっている

これは無価値なもので、触れずとも近いうちに滅ぶ


人形を抱きしめて、さめざめと泣く

塩辛く、苦く、刳く、纏わりつく心を食い縛る

水浸しで腹を下しながら、顔だけ熱くする

泥を吸い、血に塗れ、水に犯され

刻一刻と死んでいく宝物に成す術なく

啜り泣き、唸り、爪を噛み、砂を飲み、一人ぼっち

大人がやる事じゃないと、冷静な誰かが軽蔑した

命題が降り続く、命題が吹きつける

命題が、抱えた全ての責を答えよと叫んでいる

罪の味がした、クリームタルト、覚えていない

分からない、声も、顔も、美味しいも、主張も

私には贅沢すぎて、まるで豚に真珠だったのに

私は、人だったのに、分かろうとしなかった

豚だったからとクリームタルトの味も感じず

顔の区別もつかない人形を抱き抱えて

ワタが飛び出して、腕が欠けて、くたりとした

温度のないそれにただ泣いた

内側を這いずりまわる命題がとぐろを巻いて

抱えた全ての罪を答えよと悲鳴を上げた

クリームタルトの味は、彼女の名前は

あの日の思い出は、悲しみの理由は

罪の味は、愛してくれた人の価値は

貴方は誰だ、夢の続きか、否

ここが、現実だ、ここは、現実だ

貴方は人間だ

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