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是
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錆と刳みを転がしつつ珈琲を含む
いつか飲み込んだ断末魔が腹の底で燻っている
喉奥から黒煙が立ち上る様を幻視した
目の焦点をずらして、火口を辿った
黒い、黒い、黒くて、黒い根底に張り付く
透過ホログラム越しの世界
或いは羊と狼のマーブリング
圧縮したボイドが臓腑に穴を空けて
パラノイアを媒体に焦燥と絶望を刻んだ
紛い物の区別もつかず、ひいるの夢を漂う
諦観を懸命だと刷り込んで、痛みに安堵する
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私が此処でこうしている事は全て私事で
誰が何をしようと変わらない現実感と同じ
誰の言葉も誰の心も聞かずに変わらずに居る
そういった私は、けれど、これが私




