表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/54

我らが相補性

何気ない一言に変わらない質をみて好意を再認する

私が彼女を殺せる日は来ない

そして私が彼女を手放せる日もきっと来ない

何処までも空想的で非凡な私と

いつまでも現実的で頑固な彼女

否、いつまでも掴めない深淵に手を伸ばす私と

何処までも未来を掴もうと足掻く彼女

深く闇に浸る私とその上で軽やかに踊る彼女

灰色の世界で主張する彼女とそれを愛する私

きっと中身がなんだって構わないんだ

成分や過去や思想や生活は関係がない

なんだか、そこでそうしていてくれたら、いい

なんだっていいから、此処にいてほしい

無理ならそれでもいい

そういうものなんだ、私にとっての彼女は

理屈で説明してしまえるような

言語化できてしまうような理ではない

愛しているわけでも恋しているわけでもない

もうそんな言葉ではどうにもならないくらい

可愛くて、尊くて、妬ましくて、儚くもあり

私には到底理解できない感情だ

きっと彼女もこんな私の心を理解できない

けれど似たような何かを抱えているはずだ

だって今度は彼女から私に心を求めたのだから

お互いに持て余したまま魅かれ続けるのだろう

ホログラムに記述されているのなら愛しい

先天的な運命か、後天的な因果か

私にとっては本望だが、彼女を可哀想だと思った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ