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死を目前に顔色を読む様な
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全ては些細なことだ
夢を見るのも、恋をするのも
全ては退屈なことだ
憎しみを塗り重ねるのも、記憶を塗り替えるのも
全ては瑣末なことだ
来たる日のルトロヴァイユも、エフェメラルな夜も
全て取るに足らない、平穏の内は些事
平和ボケした頭は、老化でボケた脳は
後ろから刺突されないとその鈍化を理解しない
モノクロの世界も、味のしない食事も
遠くなる耳も、認識しない視界も
痛みも快楽も生理的嫌悪も区別しない触覚も
忘れられない匂いも
有象無象に袋叩きにされる被害妄想の空気を読み
何でもないことに分類されてしまう
こんな私では、幸せも、チャンスも、生も死も逃す
時に流されていつかそれさえ分からなくなる
このままでは
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