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骨董品

まるで磁石みたいに惹き寄せられる

触れたら溶け込むと錯覚する

何がための理性だろう

頭が真っ白になっても引き剥がそうと働く

この臆病な体は馬鹿だろう

なんて素直じゃないんだ私はと思う

だけど、将来がない

将来がないから口付けられない

そうでなくとも口付けないのに言い訳をする

唇の柔さを覚えたら、独りで足りなくなる

共にあれぬなら遠ざかろうとした

磁力の及ばぬところまで

なのに今度は、向こうから来た

もう私はどうすればいいのか

悩み切った

しかし、

どうすればいいか決めるのは私一人ではなかった

石頭のアンティーク

悩んだところで答えなど出ない

懐疑的になるだけ無駄だからと割り切れたらいい

変われないならそれを受け入れて生きたらいい

磁石なら抗う前に一度触れてみればいい

傷つけ合うならいっそ癒えない傷を刻み込んで

私にも跡をつけてほしい

死ねぬならせめて早く逝きたいけど

許されるなら最期はあなたに温もりを強請りたい

愛は一人で抱えられるが、恋は相互作用

此方が知らせたなら後は考えても仕方がない

だって贅沢な話だ

もう一度、会えるのだ

それだけで、この上なく満足だろう

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