人形遊び/処世術と竜
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噛み合わないなら
感情なんてなければよかったのに
そうすれば理屈で生きられたのに
そうあるべき選択が分かったのに
正しさがないなんていう言い訳か哲学かに悩まず
合理的か協調的な言葉を連ねていられたのに
感情の種類が分からない今でさえこうなのだから
私が健康を取り戻したなら
一体どうなってしまうのか
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価値を探さなければいけない理由
何故そうしなければいけないと思っただろう
そもそも価値とは何なのか
物事の有用性、主観に生じる評価
評価と罪悪感
楽しい事をしている時の罪の意識
批判される理由
己は非難されるべき存在という意識の影響
糾弾されなければいけないという罪の意識
それを測るために価値が必要なのか
罪を測り、償いたいから、悩むのか
罪悪感の精算とはなんて都合のいい事だ
己が罪すら把握せぬまま許されたいと曰うか
何が悪かったのか理解できないから
罪滅ぼしのやり方がわからない
否、気付きたくない?
自分が悪くなかったかもしれない事実を
心の中で隠蔽したい
もしくは、そうでなくては抑え込めないような
他人への悪感情があり
それを価値観として構築したくないから
脳に刻まれる際に自分の罪とした?
自分に冤罪を仕掛けた?
私の中のスケープゴートを殺したくなくて
だからか
何が嫌か。何が、何を価値として認識したくない
父親を憎みたくない
母親を嫌いたくない
祖父母を恨みたくない
友人を他人にしたくない
愛憎を苦しみを忘れたくない
整頓された内側に安心したくない
手持ち無沙汰になりたくない
人の役に立ちたい
自分を甘やかしたくない
ダメ人間になりたくない
何故痛みを手放したくないのか
そうやって自分を戒めていないと困るから
またそうやって傷つくから
だから忘れたくなくて怖くて何もできなくなる
何もできないのは嫌だ
何もできないくらいなら捨てるべきかもしれない
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