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超克刀

変わりたいと望むが怠惰を貪る

眠りたいと嘆くが電子媒体に意識を溶かす

痛いと思うが治療も主張もしない

こんな私が何処へ行けるというのだろう

過去と未来を切り分けようか

胸に希望を突きつけて狂ってしまおうか

警告音に成り果てた痛覚を快楽にしてしまおうか

錆色の刃を眺めた所で

流れる血が何か役に立つ事はない

貧血と浮腫と栄養失調を加速させて

負のループから出られなくなるだけ

断ち切りたいのにもどかしさが働かず

肉体の奥に瘙痒感をだけ齎し続ける

このままではいけないのだとして

何処へどの様に向かえばいい

想像するだけで可笑しくなりそうだ

きっと過剰に恐れているのだ

分かっている

分かっているのに何もできない自分が苦しくて

踠きたいのに踠かない体が気持ち悪くて

包丁を持ち出す事は簡単な現実が馬鹿馬鹿しくて

いっそ一思いにと

ためらい傷を残すに留める私が嫌いだ

変わりたい変わりたい変わりたいから

だから私は今苦しんでいる

変われないもどかしさではない

変わらない己への一突きだ

言葉の刃を胸の奥に突き刺さなければ動けない

だから探しながら言葉を紡いで

必死に過去や引き出しの中を引っ掻き回して

いつか手にした事がある筈の

超克刀を探している

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