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ミクロコスモス
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幸せになるために
これをマクガフィンにする日が来ようとは
馬鹿らしい、ユートピア的、穢らわしい
まるで臭い物を嗅いでいる時の様だと
今も軽蔑と批難の声が喚いている
しかしブラックホールに落ちてしまったなら
コペルニクス的転回を遂げるなら
足り得るマクガフィンは唯一だ
道の先に君は居るだろうか
目的地に私の幸せはあるだろうか
旅路で見つけるものだと君に教えられた
一人旅はシュレディンガーの猫になるためだった
君が居ないなら破綻する物語だ
確かにジャバウォックは深い眠りについた
君が居なくなっても私は飛べなくなるだけだ
しかしジャバウォックはいずれ目を覚ます
もう一度とか、代わりとか、次とか
無理だと思う
ただ世界が食い殺されるのを眺めるだろう
破れてしまう程に重い沈黙が訪れるだろう
だが変わらなければいけない
克服の旅をしなければならない
天文学的確率に向き合うには
この世で最も強いらしい愛の力が必要だ
不本意ながら、不服ながら、しかし決意する
君と幸せになるために
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