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御御御付
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思うだけ
思うだけなら何にでもなれる
ロックスターにも、お医者さんにも
塀に寝そべる猫にも、君にも
思うだけだ、思うだけで
見えてない、どこにも行けない
憂うばかり
君が夜、眠れないのはなぜ
たまに独りで泣いているのはなぜ
何もしてあげられないのはなぜ
何もしないのが正解だ思うのはなぜ
予想がチラつく、もしもがチラつく
だけど答えは君の喉に引っかかって
尋ねても煙に盗まれる
塞いで、潜り込んで
君の中にあるそれに触れたくなる
だけど人体はブラックボックス
届かなくて、苦くて
悔しくて、噛みついて、啜る
誰も知らない君を知りたい
君の奥にあるジャバウォックを食べてみたい
私の奥にある時間を分けてあげたい
此処ではない何処かへ連れていってあげたい
思うだけ
思うだけだ
だって、飛んでいってしまいたいのに
日常に縫い止められた私が
火を消してしまうから
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