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折檻/不要品
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泣き喚くまで穿たれたい
ごめんなさいと謝るから
泣きながらグズグズになる私に
ごめんなさいはと促して
めちゃくちゃになるまで攻め立てて
ぐちゃぐちゃになるまで揺さぶって
浅ましさも醜さも愚かさも
そんなことどうでもいいからと言って
私を呪縛から切り離して
ベッドに縫い付けて
全部貫いて殺してしまって
ごめんなさいと繰り返すから
骨が軋むまで強く抱いて
私を犯して
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過去を諦めた
無かった事には出来ないけど
過去は今この生きている場所に残っていない
過去は確かにそこにあったが、もうここには無いのだ
陽だまりも、白紫陽花も、怒りも、戦いも、
遠いところへ行ったんだ
重ねてみても
この世に一時として同じものはないのだ
私の近くにある今は
陽だまりより温い手のひらと、君の声と、生活
この世に一時として同じものはない
今 今 今に居るんだから
この価値を、愛しさを、儚さを、どうするか
これからも、このまえも、ここからだ
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