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B戦場のキメラ

報われた才能に嫉妬して

光にたどり着いた同族に己を重ねる

愛したかった世界を憎みながら

捻くれた感情に悩まされながら

けれど過去こそ己の選択だと形容詞を連ねて

分岐点に縫い付けた足をどう抜糸すれば良いか

通り過ぎていく明日に尋ねる

未来はすれ違うばかりで何も答えてはくれない

過去は擦り減るばかりで何も教えてはくれない

色を取り戻した世界は私に覚醒を促したが

手が届かない夢ならば虚しいだけだ

殺し損ねた私が生き返ったところで

またそうなる日が来るまでの余命を生きるだけ

否、己を変えたいから息を吹き返したのだろう

書き足りないからまだ呼吸しているのだろう

何度も抜糸と本縫を繰り返したために

傷んで穴が空いてしまったのだとして

捨ててしまえないからこの先が続いているのだろう

時の道を誤れば引き返す事はできない

残機はない、しかし再装填されたからには

何処かに打ち出さなければならないだろう

また空っぽになるまでは死ねないのだろう

途方もない虚無感と絶望に襲われても

銃身を痛めつけるだけでどうにもならない

怖い、怖くてたまらない

責任と痛烈が付き纏う未来を

私は一人、満身創痍で歩まねばならない

頼れない私ではまたきっと壊れてしまうけど

それでも孤独にしがみついてしまう

「人に頼り自分を救おうとしたものが救われる」

「刺されるのだとしても掴める手があるならば掴め」

そう他人に説きながら私が一番恐れている

あの人のために死になさいと言われた

その記憶を未だに克服できていない

ああ、私は死ななければいけないのだと覚悟した

その時から一向に私は変わらない

縋れる相手がいない、頼れる相手がいない

縋ってはならない、頼ってはならない

私はどうあれ結局はいつも一人だから

誰かに染められたくなくて

そう自分を洗脳してきたんだ

誰を愛そうと誰と抱き合おうとそれは

私個人の感情の延長線上に発現した事象でしかない

他人が怖い、自分以外が怖い

敵も味方も等しく敵で

背後にある独り自傷を繰り返しただけの惨状を

もう一度なんてあまりにも

故に探してしまうのだ

共に闇に喘ぐ同類を、同族を、同君を

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