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さようならクリスマス

ー幼さを見つめるために恥を曝そう


粘土を食べているみたいだ

鼻腔から脳を貫く匂いと食感と味

誰かに支えられたい

誰かに泣きついたり、頼ったり、甘えたり

そういうことをしてみたい

私も皆んなみたいに当たり前が欲しかった

愛する家族、大好きな友達、ドキドキするあの人

そういうのが欲しかった

やっつけ仕事のクリスマスが嫌いだった

形だけのそれは白々しくて、馬鹿らしかったから

そんなに気に食わないなら辞めればいいのに

嫌々なぞるパーティじゃポテトも粘土だ

けど誰かの思いを無碍に扱う事は大嫌い

だからまるでママゴトみたいな家族をやった

母が満足する思い出をやった

だけどクリスマスは嫌いだった

私の偶像が喜ぶプレゼントなんて嬉しくなかった

贅沢だと、怒られると分かっていた

幸せ者だと、そう言われると分かっていた

羨ましいと、そう言われると鼻で笑いそうになった

私にとって大切なものは何も守られなかったけど

かき集められたガラクタは愛という名の下にあった

浅ましい贅沢な日々が、自己愛のための愛が

心底嫌いだった

ツリーも飾りもプレゼントもケーキもいらない

私はただ、健全な日々が欲しかった

蔑まれながら食べる粘土は不味かった

贅沢だと言われるくらいならと食べる事を辞めた

けれど、それも贅沢だった様で

私はきっと罪深い人間で、嫌われていたんだろう

全て捨てて家を出た私にはもう関係ない話だ

もう私にクリスマスは来ない

二度と贅沢なんてしたくない

サンタクロースは私が欲しいものをくれない

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