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独り
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私も君も不器用だな
思い返せば根底から似てるんだ
全然別の性質を持っているのに
同じ様に真っ直ぐな芯があったからかな
でもさ、君はどうか分からないけど
私は君が前提の未来は描けないと思う
君がいないと生きていけないなんて関係は違う
君は一人じゃなかったみたいだけど
私は昔から一人ぼっちだった
一人っ子で、親は共働きで
打ち解けた友人もいなくて
小さい頃の遊びは天井のシミと話すことだった
夏休みは振り子時計を見て過ごしてた
酔い潰れた両親に内緒で夜外に出るのが好きだった
煮詰めた孤独の違いなのかな
話してたら思い知る時がある
君は持ってるけど、私は持ってないもの
幼少期からの独りと一人から知る孤独は別物だ
なんて線引きして自分を守って
私を独りにするのはいつも私だ
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