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後方の戦略家による退役フェアリーの分析

なんというか、君は本当に変だ

普通はまず「ありがとう」を言うべきなのだろうが

それすら君は嫌がりそうだからこう言う

君はもう言葉が無いくらいに変な人だ

筆舌し難い、加害者の私が呆れるくらいだ

器が広いなんて言葉じゃ烏滸がましい

達観している、老練しているというか

ともすれば、一角獣か妖精みたいに浮世離れしてる

なんなんだ君は

一体、どこのお伽話から出て来てしまったんだ

絶滅危惧種よりも絶滅危惧種をしている

もう歪すぎてこちらが混乱してしまう

悟りがどうとか、年上だからとか

そんな次元の話じゃない

他の追随を許さない、これは間違いなく君の才だ

文化的かつ人間的な豊かさを纏っているのに

倫理観があまりに歪だ

独特すぎて、実直すぎる性質と噛み合っていない

無自覚に破綻しているのに、なのに筋が通ってる

感性と価値基準がねじれの位置なのに

同一平面上で完結しているから矛盾しないという矛盾

強烈な違和感

否、深層心理の構造に由来するものではないか

要は合理的かつ平穏であろうと努めるが故に

矛盾を矛盾としない度量が成立しているのかも

私と同様にx=1,-1を|1|として定義しながら

認識を1か-1か、最も平和的な方にベットするのだ

この実用的な思考判断と合理的プロセスが

理屈でなく経験により構築された倫理観で為されるから

論理的根拠はないが独自の倫理に基づく根拠がある

という、矛盾と整合性の両立、つまり破綻を生むのだ

小動物を虐めてはならないという道徳観念を持ちながら

必要なら人を傷つけることに躊躇いがない、という破綻

それを無自覚で成す様が歪なのだ

しかし、これを歪んでいると認識するのは

私が論理的思考に偏り過ぎているからでもある

正義や英雄に対する不信感や嫌悪感

悪に対する共感や信頼感と同じだ

私は立場を明確に決定しそれを前提に両者と接するが

君は英雄と悪のその行いを儘、認識した上で

立場など偏りなく、適当に接する事をするのだろう

人間がブラックホールを解明できない様に

私も私とは別の人間である君の構造を測り切れない

けれど何故、私みたいな人間と関わるのか

こんなに違うのに何故相似なのか

やっと理解できた

君も私と同じでヤバい奴だからだ

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