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思考は尽きないのに
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涙はやがて尽きるものだ
死にそうなくらいの痛みもやがて風化する
抱え込んだって変質して別物になる
君との事があって多くの気づきがあった
君は文化的で人間的で道徳的な人だった
私以外の人の多くはそういう傾向にあった
悪人でも、善人でも
何か私にはない絆というものを持っていた
友人、知人、家族、馴染み、仲間
そういった絆を多くの人は知っていた
私は関係性にラベルを貼るだけで
絆というものを感じた事がない
上手く言葉にできないけど
誰かとの繋がりを、生きている中で感じられない
あの彼女も、親友も、家族も、君に対しても
私が一方的に関係を感じているだけで
彼女との因果も関係性の一種で
そこに相互的な人間としての確信があるとは
思っていなかった
この違いもきっと、原因の一つだったんだろう
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