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都合のいい脳みそ

頭痛薬をジャラジャラ飲んだ

全く私らしくないけどそうしたかった

目の焦点が合わなくてぐらぐらした

脳の血管が濁流みたいに流れた

だけどやっぱり君はいない

君がいないと眠れない

オーバードーズしたって意味ない

発作的に涙と嗚咽の波が来た

空っぽの胃に薬を入れたのは不味かったかも

でも君はここにいないから

私がどうなったってもう関係ないんだって

また息が苦しくなった

「さようなら」も言えなかった

「ごめんなさい」も伝え切れなかった

居なくなってから気づくなんて馬鹿だ

そう歌った私も馬鹿だった

どうしていつも失ってから価値を知るのか

どうして分かっているつもりで分かれなかったのか

都合のいい脳みそは走馬灯の様に

君との思い出をスライドショーにして

着実に自分を守るための物語を紡いでる

少しずつ薄れていく本物の君の残滓を

忘れたくないと掻き抱いているけど

そうやって反芻すること自体が

君を風化させるための最短ルートなんだ

もう終わりだなんて

未だに腑に落ちなくて、認められなくて

誰も居ない映画館で

スタッフロールをなぞって

君の名前を探してる

君の面影を探してる

君のことを探してる



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