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Nobody know I am but you
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他人と過ごす時間というのは
息が出来て、それでいて脆くて、規則的だ
同じ様なことを同じ様に話して
同じ様に示して同じ様にして
そうしてパターンを繰り返すことで
まるで単純な計算問題を機械的に捌くみたいに
苛立ちや鬱屈とした心を宥めすかすことができる
一人から生まれるのは歪な感情ばかりで
それらを精査し研磨するのが
同じ目をした他人という名のヤスリとの会話だった
静かに、君を諦める用意をしている
決してヤスリなんかではなかった君を
静かに、ゆっくりと、呑み込もうとしてる
一時一時、確かに味わった致死量の君を
飲み干す準備をしてる
ああ、でも君がいないと本当に
何もかもに意味がないや
カウントダウンは止まらないのに
今だって秒針はカチカチと時間を刻むのに
一人を思い出すと、やっぱり迷子だ
君がいなくても私は死なないから
致死量の君が記憶から脳に染みて
じわじわ腐食していくのを観測するしかない
愛していた君に殺されたかった
だけどもう、終わりの香りがしてた
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