101/174
印象派/涙
ー
ー
私の詩は結局、人々の解釈を
「そんなことないよ」へと誘導するために構築された
感情のための言葉だったのかもしれない
「そんなことある」事をそうじゃないと
認めたくなくて言い訳を書き連ねていたのかもしれない
後ろめたくて、人に見せられなかったのは
間違っているという事を分かっていたからだ
心の底では、真実では無いと理解していたからだ
誇張されて、改竄されて、詩の世界に閉じ込めた
これまでの人生に、私という人間に不備があると
知っている人に指摘されたくなかったんだ
全てを知っているわけでない人に
それでも踏み荒らされたくなかったんだ
ー
ーー
ー涙ー
遅いな
私はどうしようもなく遅い
捨てるのは早いのに、決断は遅い
破壊は躊躇わないのに、再生を厭う
今更気づいたって、分かったって
もう遅いのに
もう遅いのに
考えさせる時点でダメなのに
手遅れなのに
手遅れなのに、泣いてて馬鹿みたい
氷みたい
張り付いて、剥がれて、血が滴る
ー
ー




