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蝋燭の火を摘む
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自分を愛するなんて
どう頑張ったらそんな事になるのか見当もつかない
夢見がちに生きたつもりはなかったけど
何処か噛み合わない世界とは折り合いが悪くて
擦れ合わせる心の表皮は剥がれていて
とても紛れ込むなんて芸当はできなかった
会いたい、会えばわかる気がするのだ
私がこれから何処へ向かえばいいのか
きっとそこでまた変われるのだ、私は
しかしそれまで何もしないでいる事はしたくない
動かない体を、たとえ希望がなくとも
動かせる状態にまで自力で昇らなければ
私は約束されたルトロヴァイユで目を合わせられない
過去に、自分に、彼女に、心の底から向き合えない
だから自律しなければいけない
これは規則でも義務でも脅迫でもなく
私が私のために生きるために必要な訓練だ
変わりたいならもう一度、肉体ではなく
内側が刺される覚悟をしなければいけない
癒えぬ傷にとどめを刺して
恋心を殺す決意をしなければならない
私は彼女に直接、振られないといけないのだ
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