表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/26

野球部補欠と女子卓球部エースの、野球はそっちのけで恋する話

まずは登場人物の紹介から。




野球部補欠


今市 哲郎(いまいち・てつろう)


あだ名 補欠 太郎


女子卓球部 エース


譜久村 (ふくむら・あい)


この子も『愛ちゃん』




僕の名前は今市哲郎。


彼女の名前は譜久村愛ちゃん!


僕と彼女は小学校、いや幼稚園の時からの幼なじみ。


彼女、譜久村愛ちゃんは、幼い時から、天才卓球少女と呼ばれていた。


卓球の練習はつらかったけど、がんばっていた。


時には自分より年上の相手と試合をしたりもした。


試合で負けたりした時などは、思いっきり泣いたりして、それでも泣きべそかきながらラリーの練習をしていたのを、


僕は今でも昨日のことのように覚えている。




そして時は流れ…。




僕らは高校に進学。僕は野球部に入り、愛ちゃんはもちろん卓球部。


僕らの進学した高校は、県内でも屈指のスポーツ強豪校で、青島山田(あおしまやまだ)高等学校といった。


この時代はスポーツエリートになる者が、世の中のエリートとして社会をリードしていくような時代になっていた。


おりしも2020年の東京オリンピックの開幕が迫っていたため、どのスポーツでも、人材育成が急務だったんだ。


そして我らが譜久村愛ちゃんは、我が青島山田高の卓球部のエースとなり、それと同時に2020年東京オリンピックの強化選手にも指定され、テレビのCMや、スポーツバラエティーの番組の対戦コーナーなどにも呼ばれるようになっていた。


さすが、譜久村愛ちゃん。我らがアイドルだよ!




それにひきかえ、僕は、今市哲郎の方は、野球部に入ったものの、万年補欠の扱いだった。


監督からもいつもどやされていた。


「こらあ!今市!ちゃんと練習せえや!

そんなんだから、お前は万年補欠なんじゃ!このボケナスが!」


青島山田高の野球部は、県内でも屈指の強豪校で、毎年のように、高校野球では甲子園に行くような強豪校。


全国的にも知名度が高くなっていたため、県外からも入部希望者があとをたたなかった。


だから県外から来たような部員たちとともに、レギュラーポジション争いをしている。


しかし僕は、いまだにレギュラーを獲得することができないでいた。


万年補欠の扱いで、今では「補欠太郎」などというあだ名までつけられるくらいだった。


てか、青島山田高に限らず、私学の野球部はほとんど、県内のやつらじゃなくて、


全国から優秀な選手を集めた、いわば寄せ集めのような感じだった。


これじゃあ、名前だけ県代表で、全国からの寄せ集めの、多国籍チームのようだ。


そんなやつらを、県代表として応援せなあかんのか、と思うと、やってられんわ。


と思いながらも、今日も今市哲郎は、ノックの球を満足にキャッチすることができずに、監督からどやされていた。




我が校のアイドルというのも、男のアイドルと、女のアイドルとがいてさ、


男のアイドルは、それこそ全校女子生徒からキャーキャー言われるようなやつのことを言う。


僕らの学校でいえば、野球部にもいた。サッカー部にもいた。あとは、バレーボール部のかっこいいやつと、なぜか男子シンクロ部にもいた。




が、しかし、僕らの学校の場合は、男のアイドルを追っかけているような女たちは、たいがいイケメンを追っかけるしか能がないようなブスが多いと、これば僕じゃなくて、僕の友達が言っていたこと。


最近はスポーツエリートも、女のアイドル選手が増えてきたような気がする。


もちろん追っかけるのは、僕らのように、お世辞にもイケメンなどとはいえないような、いわゆるアイドルヲタ男どもと呼ばれるような面々。


そして、そして、我が校一番のトップアイドル選手といえるのが、女子卓球部のエースである、


そう、我らが、譜久村愛ちゃんなのである!


本当に譜久村愛ちゃんが我が校のアイドルでよかったよ!


そして僕らは野球部の練習の合間に、女子卓球部の練習を見に行っていた。


すると、愛ちゃんが僕に気づいたのだった。


「今市哲郎君?何してるの?こんなところで。

もしかして、私たちの練習見に来たの?」


「あ、いや、愛ちゃん。

やっぱり愛ちゃんはすばらしいなって。

やっぱり愛ちゃんが僕の幼なじみでよかったって。

今や愛ちゃんは女子卓球部のエースにして、2020年東京オリンピックでの活躍が期待される、強化選手にも指定されているわけだから。」


「そうなのよ。だけどそれでも、必ずオリンピックに行けるわけじゃないからね。

ところで、哲郎君は野球部のレギュラー取れそう?」


「いやー、それが実は、まだ補欠なんですよー。」


「いくら哲郎君でも最初からレギュラーは取れないか。

だけどがんばっていればレギュラー取れるって、愛ちゃんは信じてるから。がんばってね。」


「うん、わかった!それじゃ、そろそろ練習に戻らないとな…。」


僕はまた、野球部の練習に戻っていった。


愛ちゃんはかわいいな、かわいい…。


他の男になんか渡してたまるか!僕のお嫁さんにするんだ!だけどそのためには、野球部の練習もがんばって、まずレギュラー取らないとな…。


連載作品の執筆の合間に書いていた作品たち。

あらためて読み直してみると、そのごの展開が気になるような話もちらほら・・・。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ