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ルービック・バトル  作者: レイ
第1章 学校編
25/38

24話 油断と慢心

ーーーーーーーーーロウラサイドーーーーーーー


 「な.....俺の竜があんな犬っころにやられるなんて……」


 千は限りなく動揺していた。

 どのくらいかというと、それはもう、さっきまで戦ってた俺も視界に入ってないんじゃないかってくらいに。


…………これ、チャンスなんじゃないか……?


 一応、あの身体強化お化けを倒す発想自体は思いついた。

実行してみる価値はあるな......!

だが、流石に千も我に帰ったようで、


「‼︎危ねぇ危ねぇ。もう少しでお前、攻撃浴びせようとしただろ?」


 と、俺に鋭い眼光を送ってきた。

 相手に警戒されたか…………けどこの発想は、そのまんま使ってみるしかねぇよな‼︎


 「お前がどんなに能力を使いこなしてようが、俺がどんだけ不利だろうが、お前を倒して見せる‼︎」


「へぇ……!やってみろよ、無所属風情がよ‼︎」


 ――――――――恋歌サイド――――――――


「ラン‼︎」


 一瞬だけランの方を見た時、ランたちは相打ちという結果だった。

 それはいいと思う。

 だが、その一瞬のせいで私の判断が鈍った。


「この俺に対して隙とは、甘いな‼︎【切断】っ‼︎」


「⁉︎」


 私は咄嗟に回避の行動を取り、そのまま傭兵隊リーダーと距離を取る。


しかし、どうにか致命傷は回避したものの、相手の斬撃が私の右腕を掠めたのだ。


 普段の戦闘なら特に気にすることはなかっただろう。

 しかし、今回の相手は掠っただけでもかなり危ないのだ。

 幸い、そこまで血は出てないものの、もろに当たってたらと思うとゾッとする。


「なんだ?『嘘の王女』も、腕が鈍ったか?」


「……さっきからいちいちいちいちその名で呼ぶのをやめて下さい。私は今は『嘘の王女』ではなく、オカルト部の恋歌です!」


「しらねぇよ。俺にはそんなの。」


「でしょうね。あなたには関係ありませんよ!【強制認識】からの、【私の手に銃が出現する】!」


 私は、銃を手にかける。


「はぁっ‼︎」


 そして一気に発砲した。

 だが私は反動で銃を落とし、かつ尻餅をついてしまう。

 ......練習、しとくべきでしたね....

 まぁ弾丸はリーダーの方に行ったので大丈夫なはずです.....


だが。


「【高速抜刀】‼︎」


 だが弾丸はあっけなくリーダーによって切り伏せられたのだ。


「な……!」


「俺の能力が怖いから遠距離で戦おうって寸法か……だが、こんなもんじゃあ、俺が止められないぞ?こちとら基本的な剣術も、学んでるんでなあ。それじゃあ……次はこっちから行かせてもらおうか‼︎」


といい、リーダーは構えを取る。


 まずい……!さっきの次元切断が来る……‼︎


 私はとっさに回避の姿勢を取ろうとした。

 だがこれは私の早計だった。


「【時間切断】‼︎」


「⁉︎」


 直後、文字通り一瞬で、銃を放つために傭兵隊リーダーからあらかじめ距離をとっていた私の真正面に、傭兵隊リーダーが現れたのだ。


「んな……⁉︎」


 【時間切断】…………まさか、時を切ったとでもいうんですか……⁉︎


 .....さすがはランク紫。人のことを言えたものじゃないですが、頭おかしい能力揃いですね……

そんなことを考えている私の正面で、傭兵隊リーダーは余程嬉しかったのか、剣先を私に向け、少し口角を上げながらこういった。


「さぁ、『嘘の王女』。お前の負けだ。」


 まずい。このままじゃあ確実にやられる.....

 ゼロ距離で切断を使われて私は気絶しないのか……いやむしろ生きていられるのか。それとも切断を喰らう前のこの短い時間で、数単語の嘘だったらつけるのか……?

 私は頭の中でこの状況を覆す方法を必死に模索する。


「行くぞ……切…」


 まずい……‼︎


「【私足速い】‼︎」


「断ッッッ‼︎」


 そして私は一か八かの賭けに出た。

 が、


次の瞬間、私の目に映ったのは、私の右手首から踊り狂ったかのように出る血と、落下していく右手だった。


――――――――――ロウラサイド―――――――


「んで?どうやって俺を倒すんだぁ?」


「まず俺がお前に勝つ方法は一つ!」


「興味ねぇよそんなこと‼︎【連続突拳】‼︎」


「⁉︎」


 慌てて初撃を両腕で受ける。

 追い風が吹いているため、さっきみたいに後ろに下がること自体はなかったものの、それでも千の攻撃は重かった。

 ていうかそっちから振ってきたよね⁉︎

 話してる最中に攻撃してくんじゃねーよ‼︎

 まぁいい‼︎

 俺は千の突拳をいなしたり受けたりしつつ、さっきの話の続きを続ける。


「テメェが興味なくてもこっちがもう言いたい気分なんだよ……!それはな……!行くぞ‼︎【竜巻】‼︎」


 これは戦闘中に思いついた。

 こんだけでかい風起こせるんだったら竜巻だって起こせるんじゃね⁉︎って思ったのだ。

 思惑は当たっており、竜巻は千に直撃し、千は吹っ飛び、頭から地面に墜落した。


「よし……!やったか……?」


 俺の中で緊迫感が薄れる。

 だがしかし、そんな俺の想像を、千は遥かに超えてきた。


 吹っ飛ばされたあと、ノータイムで起き上がってきたのだ。


「な」


 あいつ、頭からいったよな……?


「ん?こんなもんか?どんだけ不利でも勝つんだろ?もっとこいよ‼︎」


「人間卒業するのやめよう⁉︎ねぇ⁉︎」


 残りメンバー

 前回と変わりなし

双方満身創痍。さてどうなるか....

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