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ルービック・バトル  作者: レイ
第1章 学校編
19/38

18話 決戦前。質疑応答。

決戦当日。

 俺と恋歌は決戦予告の2時間前に校長に呼び出された。


「みな、集まったようだね。」


「けどこんな早く集める必要があったんすか?」


「口を慎め。楼羅。これは決戦前の大事な会議だぞ。」


 俺は生徒会長に注意される。


「そうですよ?先輩。まさかそんなこともわかってないんじゃ……」


「安心してね恋歌さん?そんなことくらいわかってるから‼︎」


 恋歌、もしかしてこの前俺が煽ったこと、まだ根に持ってるんじゃ……


「………ええと、初めてもいいかな?」


「あ、どうぞ。」


「では、作戦会議をしようじゃないか。……と言ってもメインで戦うのは沙座三君と藍さん、それに藍さんが連れているペットと、補助要員として棚造さん、それと校舎内に入ってきた場合のみ私も戦力に加わり、教頭先生と家革先生は回復要員……と言った所だよ。だからお互いの陣営の能力などの情報などが違う、というのがないように質問を募集するけど、あるかな?」


「いや、特にはないな。けど、決戦するのががグラウンドなら、校長センセーもいけるんじゃないんすか?」


 俺は少し疑問に思ったことを質問する。

 だってそうじゃないか。

 この決戦はあくまで軍同士の対決だ。

 少なくともグラウンドの砂を操作してアシストとかはできるんじゃないのか?


「いやそれはできない。」


 まじか。

 あっさり否定された……


「恋歌?嘘は……」


「もちろんついてませんね……」


 まぁそうだよな……


「実はね、私が正式に拠点と置いているのは、この校舎内だけなんだよ。だからグラウンドの砂などは操れないし、そもそも前に話した応用の件だが、これは体力をかなり持っていかれるから、1日にだいたい2〜3発しか打てないんだ。その分、威力はルービッカーの中でも頭ひとつ抜けているけどね。」


「相手はその能力のことを知ってるんすか?」


「あぁもちろん。芽晴学校軍にも情報収集系のルービッカーはいるからね。」


 だったら待ち伏せして中に入ったところを一網打尽、とかもできないのか……


「他に質問はないかい?」


「あ、じゃあ次は私から。」


 と、恋歌が話し始めた。


「絵口先生、棚造生徒会長、校長先生の能力はわかったんですが、教頭先生の能力はなんなんですか?」


「ふむ……これは教頭先生、あなたから話していただいた方がいいんじゃないですか?」


 すると教頭は頭を抱えながら話し出した。


「むむむ……校長先生がそういうのなら……本来ならお前らなんかに話す義理はないのですが、話しましょう。私の能力は【水滴(すいてき)】です。この能力は……」


「確か、水を指先から自由に生成できる能力ですね?応用は特にないとも聞いています。」


「何故あなたがそれを!?」


「いや、知り合いにその能力当てた人がいたので。それにしても不幸ですね……この能力は相当熟知しないと攻撃手段さえも手に入らないそうです。」


「……話し損でした……」


 教頭は黙り込んでしまった。

 そういえば、恋歌って何人知り合いいるんだろうか……


「…………では、他に質問はあるかい?」


「じゃあ私が。」


 と次に挙げたのは絵口先生だった。


「藍さん。あなたのそのペット、聞きづらくて誰も指摘してないけど、なんで人間を飼ってるんですか?」


 あ、それ聞いちゃいけない暗黙の了解なんじゃ……

 だが恋歌は話し始めた。


「まぁ色々と理由があるんですよ。ね〜。ラン。」


「クゥ〜ン。」


 理由になってない‼︎


「喋り方は何故か犬なのも気になるんですが……」


「まぁそれも深いわけがあるんです。まぁそれは今回の戦いの時にわかるかもしれませんが。」


「はぁ……そうですか……」


 なんとも絵口先生は腑に落ちてない様子だった。

 まぁ俺も今でも解消できてない恋歌の謎の1つなんだけどね⁉︎

 そんな俺に恋歌が質問する。


「というか先輩……?その、戦闘前なのに長袖……しかも結構厚いやつ着てて大丈夫なんですか?」


 よく見ると、恋歌はTシャツに半ズボンを着ていた。


「あ〜、しまったな....まぁいいや。戦闘になったら脱ぐよ。」


「了解です……」


 まぁ敵がそんな時間与えてくれるかは謎だけど……


「よし。じゃあこの会議は終わりにしよう。もうすぐ準備に入らなければ、敵が来てしまうからね。」


 なんやかんやあったものの、俺たちの会議は校長の鶴の一声で終了した。


 そして2時間後。


「さて?獲物はどこだぁ?」


「さっさと突撃するであります!!」


「黙っとけ2人とも。ったくこれだから脳筋と戦闘厨は……ってなんだ?ついたはいいが……」


 俺たちが西高校に着いた時に現れたのは、巨大なバリケードだった。


「お、バリケードじゃん。おい、リーダー?ぶっ壊せよ。」


「ぶっ壊したら能力がバレるだろう?これはあっちの作戦だ。まぁ、今西高校学校軍に残ってる戦力は、【校長軍長】西堀 智砥(にしほり としと)だけだがな。まぁ、気楽にいくとするか。」


「お?じゃあ使っちゃうの?能力。」


「……仕方ない。使おう。【切断(せつだん)】‼︎」


 俺は切断を使い、バリケードを斬った。

 だがそれは罠だったらしい。


「恋歌‼︎」


「わかってます。【この3人は鉄の檻に閉じ込められる】‼︎」


 その女がその言葉を放った瞬間、俺たちは檻に閉じ込められた。

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