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オールトの学校

作者: 怒りに身を焦がし者(白)

冬童話祭に参加したくて作りました。

ネーミングセンスが超ごみなので、実際にある名前のものを使いました。

伸びたらいいな。


ここは、オールトの学校。


ここには、多くの先生たちとまだ子供生徒たちがいます。


キーン キーン キーン


氷の鐘が音を鳴らした。


「さあ、みなさん!席についてください!」


ハレー先生の授業が始まるようだ。


「「「「はーい!!」」」


子供たちの元気な声が聞こえる。


「今日は、遠足に行く日です!」


「「「やったー!」」」


「遠足では太陽系というところに行きます!」


「「「おぉー」」」


「太陽系にはたくさんの美しい星があります!」


「「「おぉー!」」」


「みんなはそれぞれ好きな星に降りて行って、星を見に行くのです!」


「「「行ってみたーい!!」」」


そこに、マックノート先生がうれしそうな顔をしてやってきました。


「ハレーさん、ハレーさん!遠足の時間ですよ!」


ハレーさんはわくわくした顔でマックノート先生についていきました。


子供たちが喜ぶ。


「やったー!出発だぁー!」


「やっと僕らの番だー!」


だいぶ時間がたったころ、ハレー先生が帰ってきました。


「次に氷の鐘が鳴った時に出発します!!」


「「「わーい!」」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


キーン キーン キーン


氷の鐘が鳴りました。


ハレー先生は言いました。


「みなさん、氷のシートベルトを締めてください!」


「「「はーい!」」」


子供たちは氷のシートベルトを締めた。


「じゃあ、出発します!!」


「「「はーい!!」」」


ハレー先生はオールトの学校を出発しました。


ハレー先生はまるでツアーリストのように、星の説明をしながら飛んでいきます。


「進む方向に見える光の帯のようなものは天の川です!」


「「「きれーい」」」


「でしょう?」


ハレー先生は得意顔です。


ハレー先生たちは進みました。


やがて、小さなきらきらとした氷の粒が見えてきました。


まるで雪のようです。


小さな氷の粒たちは、ハレー先生にくっついている子供たちにくっつき、

こどもたちを成長させていきました。


子供たちは戸惑います、が、ハレー先生は言いました。


「星に落ちていくとき、その氷の粒たちが守ってくれるんだよ!」


その時、どこからかハレー先生ぐらいの岩が飛んできました。


その岩は言いました。


「どこに行くんだい?ハレーさん」


ハレー先生は答えました。


「ああ、今から太陽系に遠足に行くのさ!」


「「「遠足!遠足!」」」


子供たちもはしゃぎます。


岩が言いました。


「そうかそうか、ハレーさん、いたずらには気を付けるんだよ」


また、岩は、どこかに飛んでいきました。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「お、見えてきたぞ!」


ハレー先生が言いました。


その先には冥王星が見えています。


子供たちにとっては初めての大きな星です。


じきに、ハレー先生たちは冥王星を通り過ぎました。


ハレー先生は言いました。


「もうすぐ先生のお気に入りの星が来るよ!」


その言葉の通り、青くて大きな美しい星が見えてきました。


海王星です。


海王星の周りには薄く環があります。


その表面には白い筋がいくつもあり、より一層その星を美しく見せていました。


ハレー先生は言いました。


「とても強い風が吹いているからあんな風にきれいな筋があるんだよ!」


子どもたちの一人が言いました。


「あの星に行ってみたいなぁ」


その子供は星に向かっていきました。


既に氷のシートベルトは溶け始めていました。


それに続いて多くの子供たちがついていきました。


ハレー先生は言いました。


「行ってらっしゃい!」


すると、言ってきた子供たちとは別に、

新たな子供たちがハレー先生のところにやってきました。


海王星の環で遊んでいた子供たちです。


ハレー先生が言いました。


「ほかの星を見るのかい?」


「「「うん!」」」


やがて、ハレー先生たちはその星を通り過ぎました。


次に見えてきたのは天王星です。


この星も青くてきれいな星です。


子供たちのいくつかは星に降りていきました。


さっきと同じようにハレー先生は子供たちを乗せてやりました。


やがてハレー先生たちは天王星を通り過ぎていきました。


次に見えてきたのは土星です。


筋のようなきれいな模様を持ち、立派できれいな大きな環を持っています。


子供たちが言いました。


「「「あのきれいな環に行ってみたーい!」」」


ハレー先生はそれにこたえて環に近づいていきました。


環に当たりそうなところまで来たとき、多くの子供たちが環に向かっていきました。


子供たちが環を作っている多くの岩や氷の中ではしゃいでいるのが見えました。


ここでも、多くの子供たちがハレー先生のところに合流しました。


ハレー先生は満足した顔で次の星へと進みます。


次の星は木星です。


その表面では、大きな嵐が渦巻いています。


子供たちの何人かは、木星のとても強い重力に誘われて、

木星へと向かっていきました。


ハレー先生は進みました。


木星の強い重力を利用してもっと加速しました。


そして宇宙の中をずんずん進んでいきました。


やがて、小惑星の大群が見えてきました。


小惑星たちは口々にハレー先生に話しかけます。


「ハレーさんお久しぶりだね!」


「おっ、今回もたくさんの子供たちがいるね!」


「きれいに輝いておくれよ!」


やがて、先生たちは小惑星帯を抜けました。


次の星は火星です。


赤くてとても美しい星です。


太陽が近くなっていたので、子供たちは簡単に

氷のシートベルトを壊せるようになっていました。


ここでも、多くの子供たちが星に向かっていきました。


火星に落ちていった子供たちの周りについていた小さな氷の粒たちが溶けて水になり、

まるでハレー先生のような尾を引いていました。


そしてとうとう、地球にやってきました。


緑の植物と青い水に囲まれ、さらには白い雲も見えます。


その姿に子供たちは惹かれました。


既に氷のシートベルトは溶け、水のようになり、ちょうど火星に落ちていった子供たちのように、

ハレー先生のきれいな尾を大きく立派にしていました。


そして、そこから多くの子供たちが地球に向かっていきました。


子供たちは地球の大気にふれ、美しく輝きました。


そう、子供たちは流れ星になったのです。


今では地球を見物して楽しんでいることでしょう。


ハレー先生は子供たちに習い、その氷でできた美しいからだで、

太陽の光を跳ね返して美しく輝きました。


そして、力の限り尾を大きく立派にして子供たちを見送りました。


そう、ハレー先生は彗星だったのです。


そして、ハレー先生は太陽に向かっていきました。


太陽はとても力強く、優しく光っていました。


ハレー先生は太陽に助けてもらいながらオールトの学校に向かってUターンをし、

星の見物が終わった子供たちを乗せながらオールトに帰っていきました。


皆さんの周りで、子供たちが見ているかもしれませんよ?


~終~

ポイント、、、。入れてくれたら喜びます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 極めてベタな話で、科学的には間違いもあるけど、幼児に太陽系を説明する童話としてはぴったりな気がします。ニルスの旅だって似たようなものだし。 ニヤニヤしながら読ませて頂きました。
[一言] オールトの雲、でしょうか。 ハレー彗星次に見られるのはいつでしょうね。 壮大なお話でした!
2021/12/16 13:07 退会済み
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