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覗く人

作者: 鷹玖沙 眞

 私の私生活が同僚のS美には筒抜けのようである。


 「ネットする時は下着姿になってちゃだめだよ。」

 「湯上りにバスタオル一枚でウロつくのは止めなよ…。」

 「夜の麺類は太るよ?」


 大きなお世話だ、とは言え何故ここまで人の生活を覗き見れるのだろうか?盗聴や盗撮を疑い、部屋の隅々や貰ったぬいぐるみをバラしても機材は出てこなかった。

 スマホも乗っ取られた様子もない。


 同性の忠告とは言え、度が過ぎれば不気味だし…会社で毎日のように顔を合わせていれば、あからさまに拒絶するのも変な話である。


 ある夜の事、ベランダから視線を感じた。

 ここはマンションの5階だから簡単に侵入はできないし、厚手のレースのカーテンのお陰で外から覗かれる心配も無いのに…

 でも誰かが居る。思い切ってカーテンを開けた時だった。


 S美の顔が窓の端で浮かび…ニタリと笑っていたのである。


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