表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美人が美心になる瞬間に  作者: ☆いちごミルク☆
2/3

天使というよりエンジェル

第2話

部屋で待っていると電話が掛かってきた。

「時間です。2棟の202号室へ向かってください。」

と西村さん。西村さんというのは、現在42歳で裏方で働いている。そしていつも電話を掛けてくれる。

「分かりました。」

いつもの様にそれだけを言い電話をきる。現在の私の部屋は1棟の一番端、310号室だ。2棟に行く時間も含めて、西村さんは電話を掛けてくれる。さすがだ。


廊下を歩いていると早苗(さなえ)ちゃんに会った。早苗ちゃんは現在12歳。11歳で「ここ」に入った。前回、総理の息子の相手をしたのは早苗ちゃん。初めての仕事でこんな大役をもらったのは、やはり可愛いからなのだろうか。


「これから息子さんのお仕事に行くんですか?」

「うん、そうだよ。」


みんな初めての仕事は泣いて始まる。なのに早苗ちゃんはそんなことは無かった。きっと「慣れている」のだろう。同情というわけにはいかないが、早苗ちゃんの事はなにかと気をかけている。


「それなら安心してください!きっとあの方は何もしませんよ。」と微笑んだ後、「それでは。」と会釈をして帰ってしまった。


それからしばらく歩いて部屋に着いた。いつもの様に深呼吸をしてからノックする。

「入ってもよろしいですか?」

「はい。入ってください。」と柔らかく優しい声が返ってきた。

ドアを開くとベッドにすわっている人が居た。

「よろしくお願いします。」

その男性はとても優しい雰囲気で微笑んでいる。


今まで見た人の中できっと1番美しい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ