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異世界、自力で生きてやる!  作者: 卵神 兎萌
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決めたこと

嬉々として歩くこと三時間。日付が変わった。


着いたのは廃村。


廃村の状態は酷いものだった。

家々は半壊又は前回している周りには火事の後と思われる。煤がそこら中にある。


初めて自然物じゃない物を視認して浮かれていたがよく考えてみれば70㎞も歩いていない。

期待していた分落胆は大きい。

自業自得ですが。


わたしは取り敢えず眠れそうな場所を探す。

贅沢なことは言わない屋根さえあればいい。

比較的ましな家を見つけマントを取り出しその上に横になる。

お腹は空いているがもう動けない。

足は重い、瞼も重い。

もう寝てしまおう。

後は明日、いや今日で。


わたしはすぐに眠りに落ちた。


起きたのは朝5時前。

習慣って怖いね、こんな状況でも抜けないんだもん。

地面にマントを敷いただけなのによく寝られたわ。

つくづくわたしの順応力の高さに驚きます。

ぐ~っと伸びをしマントをはたいてインベントリに収納し廃村を探索する。


探索した結果30cmくらいのガラス瓶、少し欠けた皿、布切れ数枚、火打石、薪、枝でした。

聞いてみたところどうやら捨ててあるものをとっても盗みにはならない。

ありがたく使わせて貰おうと探索している時に見つかった井戸から桶を使って水を汲む。

まだ井戸は機能していてありがたい。

そこら中から灰を拾い手に入れた布で包んで持ち歩く。

灰でガラス瓶を綺麗になるまで磨く。次に皿も同じようにする。


フルーラビットを3匹取り出し短剣で四苦八苦しながら捌いていく。

システムにヘルプと聞くと捌き方を教えてくれた。

初めてながら上手くいったと思う。ヘルプがなかったらどんなことになっていたかは想像はしたくない。


石を組んで火を灯した簡易竈に枝を削って作った串に刺し焼く。

肉を焼くいい匂いがしてきた。しっかり火が通ったのを確認して口に運ぶ。

焼くだけで結構美味しい、塩コショウがあったらいいのにと無いもの強請りをしながら三本平らげる。

残りはイベントリに収納する。

確かイベントリは時間経過がしないとは言はないが肉を取り出したときは最初収納したときとほとんど変わらなかった。経過が遅いことは確かだろう。


一息ついてステータスを見てみる。


【名前】「  」

【年齢】16歳

【職業】「なし」


【レベル】18

【体力】105

【魔力】2560

【攻撃力】43

【防御力】275

【素早さ】79


【スキル】剣術(S) 解析(S) 裁縫(S) 造形(S)

【固定スキル】コピー(F)


【称号】転移人


おぉ、レベルが17も上がっている。

....魔力の上がり方が尋常じゃない気がする。

ん?剣術の部分が光ってる。なんだ?タップしてみると、メッセージが表示される。

〈剣技・薙ぎ払い・が追加されました〉何となくイメージはつくけど説明を求める。

スキル一覧が表示され剣術の欄に、剣技・薙ぎ払い(魔力10)とあった。それ以上の説明はない。カッコ内は使用時の魔力消費だろうがこれだけではイマイチ使い方が分からない。ヘルプに聞いてみよう。

使い方は唱えるか念じればいいみたいだ。


そういえば武器を装備すれば攻撃力は変わるよね?どれ位変わるんだろ?

試しに刀を装備してみる。


【攻撃力】343


...343!?......この武器攻撃力300もあるの?

武器を解析する。


【名前】白華

【種類】刀 《神器》

【攻撃力】300

【状態】最高

【備考】持ち主のレベルが上がれば上がるほど攻撃力が上がる。研ぎ不用 劣化無し

    


急いで短剣、戦闘服、マントを解析してみると全て同じような結果。


こりゃ、スキルだけじゃなくて装備もチートとはね。

...オークが真っ二つになるはずだよ。


武器も防具も神器でスキルは高ランク、しかもレアな固定スキルもあって考えれば考えるほどわたしって恵まれてるよね?街までの水と食料は確保できたし、オークを売ればお金だって手に入る。


そう、考えて気持ちをネガティブな方向からポジティブな方向に変更させる。


こうなったらとことんまでこの異世界楽しんでやる。

そうだ、楽しむんだ!

やりたいこと、作りたいものはあっちでたくさんあったけどこの世界でも出来そうだし何よりあっちにはなかったスリルと冒険がある。

好きに生きて。

世界を回る。

考えるだけで楽しい気持ちになってくる。

まずは冒険者になろう!


そのためにはまずは村に行こう!


漸く方針が決まり活を入れる。決意を決め歩き出す。


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