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異世界、自力で生きてやる!  作者: 卵神 兎萌
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プロローグ

プロローグ


キキィッと耳を劈くようなブレーキ音。

夜8時、暗い中。

30から40mくらいの間隔を置いてお世辞にも明るいとは言えない照明が照らす道にライトも付けずに走っていた車は前方の横断歩道を歩いている人に気づいて焦りながらもブレーキを踏む。


だが、当然ながら間に合わない。

車に跳ね飛ばされ宙を舞う人影。


運転手は車を飛び降り急いで人影に走り寄る。


「おい!アンタ、大丈夫か!」

そう叫びながら携帯を取り出し救急車を呼ぶ。


予想外の展開過ぎて、電話の受け答えも碌に出来ない。


直ぐに救急車は現場に到着した。

救急隊員が持つライトに照らされ人影が明らかになる。


人影は制服を着た女子高生。

恐らく女子高生が持っていたと思われる荷物が辺りに散乱している。


女子高生も体中に傷が目立つ。


救急隊員たちは手早く脈を測る。

はっと目を見開き、首を振る。


既に亡くなっていた。


それに気づいた運転手は愕然と「嘘だろ」と聞こえないような声を出した。


♦♢♦


「ヤバい!課題に熱中し過ぎた!」

そう叫び急いで帰り支度をする。


荷物を持って教室の戸締りをしっかりして廊下に飛び出す。

廊下の明かりは既に落とされていて日中でさえ暗い校舎は夜の闇と合わせて物凄く暗い。


タタッと廊下を走り二階にある職員室に鍵を返す。


職員室には教頭先生しか残っておらず鍵を返す。

「気を付けて帰れよ」と言われ礼を言って階下に降りる。


自分のロッカーに駆け寄りスカートのポケットから南京錠の鍵を取り出す。

下靴を無造作に下に落とし脱いだ上履きをロッカーに入れる。


靴を履き鍵をかけて校舎を飛び出る。

走って校門から出る。


校門から出たことで落ち着きを取り戻しヘッドフォンを取り出しスマホにプラグを差し込む。

音楽を聞き流しながら反省する。


幾らなんでも、課題が理由であれば8時まで居残れるからとやり過ぎ。

内の学校は少々特殊な学校で美術系の学校。


今は19時56分。急いで駅に向かおう。


この辺りは、工場、倉庫地帯なので夜になると凄く暗い。

照明も数十m間隔にしかない。

駅に向かうため横断歩道で信号待ちをする。

青になり歩き出す。

早く帰らなければヤバい。

学校からは家まで一時間かかる。

帰ったら21時...明日も学校あるのに~


それが最後だった。


凄まじい衝撃が横からかかる。

宙に浮く感覚がする。


次の瞬間、地面に叩きつけられる。


うそ、轢かれた?体、痛い..

なん..で...?

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