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騎士王の力を手に入れたのだが

俺はすぐさまに剣を構え、目の前の龍へと突っ込んだ。

普通ならこんな事をすることは無いのだが相手が格上の為今回は自分から行くはめになってしまった。


戦闘では相手が格上の場合、一々相手の動きを観察するなど自殺行為に等しく、格上だと認識できる程の差が分かった時点でこちらから挑むのが正しい場合がある。



俺は自分に身体強化の魔法と剣には炎を纏わせた。

そして龍の足元に着くとすぐさまに剣を横へと切り裂き右足を切りさいた。

流石に足がでかい為切り落とす事はできなかったがそれなりのダメージは与えれた。

今回は相手が俺を格下と油断してくれたおかげで先制打はできたがこれからこれと同等のダメージは与えそうに無い。


黄金の瞳からは炎が見えてると錯覚する程の怒りを感じられ、先ほど以上の威圧を俺達に襲って来た。

龍は一度飛び上がると口から強烈な炎を吐き出した。




「トウマさん!結界を張るのでこちらへ来てください!」



俺はソフィの言う事を聞き、ソフィの元へと素早く戻った。

ソフィは詠唱無しで結界を一瞬で張り、それから直ぐに龍から放たれた炎をが結界へとぶつかった。

結界の周りは炎に包まれたまま燃えさがっていた。


どうやらあちらからは自ら放った炎で俺達の姿が確認できなくらしく俺達はそれを逆手に取り、自ら漏れてる魔力をソフィの魔法で少しの間だけだが遮断する事で作戦を立てられる位の時間を稼げた。



「今すぐここから逃げましょ!今の私達ではあの龍を倒すことはできません」

「それは分かっているよ。でもさ俺達が逃げたらあの龍は必ず俺達を追ってくるはずだよ?まぁその理由を相手に与えたのは俺だけどさ。だからこそ俺はあいつをここで倒したいんだ」

「トウマさん…」




俺がそう答えるとソフィは覚悟を決めたらしく俺の考えに賛同してくれた。

それでもあいつを倒すにはやっぱり実力不足はかなりでかいな。




『なら私の力を貸してやろう』



えっ!?

誰が俺の頭の中に話しかけてくるのは?



『そうだな…貴様の能力の一つとしか答えが無いのだが?』



その声はどこか面白がっている感じと本当に心配している感じがとれた。

もしかしてあなたが騎士王なんですか?



『正解だ。私は騎士王と呼ばれた過去の人間だよ。それで我が後継者よどうする?私の力を使うか?』



あぁ、貸してくれあなたの騎士王の力を…



『良い答えだ。存分にあの龍へと思い知らせて来い。一体誰に喧嘩を買ったのかをな』



そこで騎士王からの声は途切れ、代わりに体のそこから膨大な魔力と記憶が溢れてきた。



これが騎士王の力と技術か…

俺は突然の変化に冷静に考えれた。

普通の人なら混乱するかもしれないが、何故かこの力に害が無いと自然と思えた。



そこで未だに結界の周りを燃え盛っている炎を左手に握っている剣で一振り横に払い、消し去った。

「…トウマさん!?」

俺は隣から驚きの声を出しているソフィへと振り向いた。


「大丈夫だよソフィ。直ぐに終わらせてくる」


俺はそれだけ言って龍のいる天空へと飛んで行った。

龍はすぐさまに二度目の炎を放つつもりらしがそれでは遅過ぎる!

俺は龍の後ろへと回り込み、龍を空から地上へと蹴り落とした(・・・・・・)

そして俺も飛ぶのを止めて自由落下を利用して強力な一撃を龍へと振り落とした。


龍は何の抵抗も無く両断されその活動を止めた。

そこで俺の中からも魔力共に何かが抜けていくのを感じながらその場で倒れた。




目を覚ますと時間はそれ程経っていないらしく、俺はソフィの膝枕の上で太股の感触を楽しみながらソフィへと詫びた


「ごめん。一人で突っ走って」

「全くですよ。気付いていなかったら私が説教する所でしたよ?」

「それで龍はやれたか?」

「心配しなくても大丈夫ですよ。今は私の方のアイテムボックスにしまってありますから。それよりもご自身の身体に何が起きているのかお気づきなのですか?」

「えっ?」


俺はソフィが取り出した鏡を受け取り、それで自分の顔をみた。

そこには黒色だったはずの瞳の色が変色していた。

左眼は普通に黒色なのだが右眼は完全に青色へと変わっていた。

多分これは騎士王の力を使った代償みたいな物なのかも知れない。


『その答えで正しい。細かく言うならば貴様は私の力を扱えやすい様に身体が変化したのだ。その結果貴様の右眼は変色し肉体は私が生きていた頃に近い体型へと多少変わっているはずだ。これからも私の力を使用して行けば貴様はどんどんと私へと姿が近づいて行く。今の姿を変えたく無ければとっとと私の力に振り回されずに完璧に使いこなすのだな』



案外優しいんだな騎士王は



『私は優しくなど無いさ』


それだけ言って騎士王からの通信が途絶えた。


俺はこのままソフィの膝枕にお世話になっているのもソフィに迷惑なので名残り惜しいがそこは我慢して俺は立ち上がって街へと戻って行った。


街へ戻っている間何かとソフィは俺の身体の心配をしてくれた。

あんまりこのチカラを使うのは控えようと決めた。

ソフィに心配させるのは男としてもさせたく無いしな。







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