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 転職勇者   作者: まずは深呼吸
第二章:一攫千金な職業
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22 職業:冒険者⑯

 捜索隊は解散され、冒険者達はそれぞれの仕事に戻った。急に依頼が無くなったことに疑問を持つ人はいても、文句を言うやつはいなかった。

 ま、金は先にもらっているのだから当然だろう。

 街へ戻ろうとするたくさんの冒険者達が為した長い列の最後尾に並び、やっとの思いで俺達の番になったところで、俺はスティーブが手続きをしている事に気付いた。

 「おう、3人ともよく生きてたな。」

 向こうも気付き、俺達は互いに軽く手を振り、振り返す。

 「おう。お前が調査隊を要請してくれたんだってな。」

 「ああ、その必要は無かったみたいだがな。」

 「いや、感謝してるよ。それで、預けておいたフラッシュリザードは?まさか奢りは要らないとか言うなよ?」

 言った途端、スティーブが目を逸らした。

 こいつまさか。

 と、そんな俺の訝しげな目に気付いたか、彼は慌てて手を振った。

 「いや!盗んじゃいないぜ!?ただ……まぁ、付いてきてくれ。」


 俺達が案内されたのは武器庫だった。

 「置く場所が他になくてな、ここに放り込んでおいたんだ。だが何かに引っ掛かったのか、袋が破けたらしい。さっきお前らが帰ってきたと聞いてここを開けたんだが、中を見たらフラッシュリザードが辺りを走り回っていた。」

 ……きっと俺が毒竜の巣で一回寝てしまったからだろうな。

 俺は再び袋を作り、(もちろんあたかも懐から取り出したように見せた。)俺以外の三人を武器庫の前でそれを構えさせ、中からリザード達を追いこんで捕まえた。



 「なあ、アリシア。俺は明日用事があるから、50シルバーくれないか?」

 「え?」

 ギルドに向かう途中、アリシアにそう聞くと、彼女は不意を突かれてかのように目をパチクリさせた。

 明日は親の命日だからな。日課、と言ったら変だが習慣として毎年報告をしている。異世界でもこの習慣をやめようとは思わない。

 ……去年は色々あり過ぎて延期したけれども。

 「明日は訓練はしないんですか?」

 「明後日からでいいか?」

 申し訳なく思いながら言う。

 「何処にいくんですか?」

 「ちょっとな。」

 さすがに両親の命日だとは言いづらい。

 「明日中には帰ってくるんだよね?」

 ネルが確認してくる。

 「もちろん。」

 「ほっ、では後で宿で渡しますね。」

 「分かった。」

 そう話している内にギルドに着いた。

 中に入ってみれば、セシルが何事もなかったかのように受付嬢の仕事をしているのが見える。

 「セシル、フラッシュリザードの捕獲依頼を達成しに来たぞ。」

 「そう、何匹?」

 彼女の前に来て言うも、セシルはもう完全にいつもの状態に戻っていた。

 俺はもそもそしている袋を2つ取り出す。

 「たくさんだ。」

 流石のセシルもこれには目を見開いた。

 珍しいものが見られた。

 「……今回は本部に上がって。」

 そう言うと、セシルはギルドの真ん中の太い柱の前に立つ。と、足元に魔法陣が浮かび上がり、セシルの姿が掻き消えた。

 俺が呆気にとられている間にネルとアリシアも何のためらいもなくセシルに続き、消えていく。

 爺さん、あれってどうやるんだ?どの魔素を使っているのか見当も付かないぞ?

 『魔術じゃよ。大雑把に言えば、魔法陣を通して様々な事象を発現させる技術じゃ。』

 魔術か、そういえば色んなところでちょくちょくあったな。どうやって使うんだ?乗ればいいのか?

 『うむ、そしてどの種類でも良いから魔素を流せばよい。』

 じゃあ簡単な無色で。

 魔素を流した瞬間、視界が真っ白になった。


 視界が戻るとそこは全く別の部屋だった。

 広めの部屋の割に、調度品は少ない。目の前の重厚な木の机と、背もたれのある革張りの椅子。左右の壁にずらりと並んだ棚にははたくさんの本が所狭しと並べられている。

 しかし何よりもこの部屋に窓はあっても扉がない事への違和感が強い。転移陣で出入りできると頭では分かっているとはいえ、だ。

 セシルは俺を確認すると、一つ頷き、

 「ギルドマスター、お話があります。」

 そう、誰も座っていない椅子に向かって話しかけた。

 何だろうと思った直後、椅子に魔法陣が浮かび上がる。

 「なにかな、言ってみなさい。」

 優しげな声とともに、金髪を後ろに束ねた線の細い男が、椅子に足を組んで座り、その膝の上に手をおいた状態で現れた。その長い耳が彼をエルフだと教えてくれる。

 へぇ、こいつがギルドマスターなのか。

 「はい、フラッシュリザードの捕獲依頼が完全に完遂されました。」

 ん?〝完全に〟完遂?どういう事だろう?

 セシルの言葉を聞くと、ギルドマスターはさっきまでの余裕はどこへやら、ガバッと立ち上がり、身を乗り出してきた。

 「それは誠か!?あの数だと流石に期日以内には無理だと思っていたのだが。現物は?」

 「ここに。」

 そう言ってセシルはこっちを見た。

 察しの良い俺は前に出て、2つの袋を机の上に置く。もちろん口は後から作ってある。したがって口を掴んだままの状態になる。

 「えーと、数は数えていません。」

 目の前に来たのになにも言わないのもな、と思って取りあえずそう言う。

 「いや、十分だ。見ただけでわかる。この中身は確実に200匹に達している。それと袋はこちらに渡してくれて構わない。」

 確かに200は固いだろう。

 しかしそれより……

 「いえ、これはまだ使いますので。」

 この袋を渡したら俺の魔法がバレる。バレたら王城に呼び出しをくらって、戦争に強制させられる可能性大だ。

 ……荷物運びなんかをさせられそうだ。そして敵の補給線を叩くのは戦争の基本なんだろうしなぁ……たぶん、あまりよくは知らない。

 「袋なら新しいのを支給しよう。これより上等なものであってと良い。」

 「いえ、家宝ですので。」

 まぁこの世界に家なんて無いけれども。強いて言うなら師匠達の所かね?

 「はぁ、分かった。なにか隠したいことがあるのだろう。冒険者にはそう珍しいことではない。新しい入れものを持ってくるからそこに移し変えるとしよう。」

 「ありがとうございます。」

 頭を下げるとギルドマスターは頷き、再び魔法陣で消えていった。

 「はぁ……、ギルドマスターに一々面倒をかけない。そんなずた袋、手放したって問題ないはず。」

 セシルがため息を吐きながら言った。

 「いや、あそこはどうしても譲れなかった。」

 「嘘ばっか「なぁ、ネル。」「え、う、うん。」そう、ならしかたないね!」

 相変わらずネルに甘過ぎだろう。

 と、魔法陣がまた輝きだした。

 現れたのは当然、ギルドマスター。ただし、今回は金色のリュックを片手に。

 「それは!」

 セシルが目を見開いている。よほど珍しい品なのだろうか。

 「ふふ、そう、これこそはあのアイテムバッグだ!なかなかのものだろう?これにはその袋の約100個分の容量がある、私の家宝さ。」

 当て付け、だろうか?案外俺の言葉でのイラッとしてらっしゃったり?

 にしても成る程、神の空間の劣化版か。だがこれが人の技術で作られたものならば確かに凄い物なのかもしれない。

 ギルドマスターは立ってリュックを見せつけ、ドヤ顔をこちらに向けている。セシルのような賞賛の視線を待っているのだろう。

 だがやはり、感動はあまりない。

 見ると、神の空間を持っているアリシアは一人申し訳なさそうに俯いていて、ネルはそんなアリシアを見て苦笑いをしている。

 ここでセシルが状況に気づき、ササッと寄ってギルドマスターに耳打ち。

 ギルドマスターは何事もなかったかのように静かに座った。

 しばらくの沈黙。

 「じゃ、じゃあ、移し変えますね。」

 何とか状況を動かそうと声をかける。

 「ああ、すまない、よろしく頼む。」

 俺が完全に移し終わるまでその部屋では会話は一切行われなかった。

 

 やっと移し終えた。

 あー、辛かった。

 「そ、それで、報酬はいつもらえますか?」

 流石にあの量では今日中と言うのは無理だろう。

 「そのことなら報酬対象者全員の前で話そう。先に行って待っていてくれ。」

 あ、そうか、俺らだけでこの数を揃えたなんて当然思いもしないよな。

 ……ゴブリンキングもどうせ弱ってただろうとか決めつけられたしなぁ!

 「それで、報酬はいつもらえますか?」

 「だから……ん?何かな?」

 セシルより、再び耳打ち。何度か頷き、ギルドマスターは目を見開いた。

 驚嘆した様子で俺を見、

 「……後で個人的に話したいのだが、時間は良いかな?」

 丁寧にそう聞いてきた。

 「いつでもどうぞ。報酬の話もそのときに?」

 「ああ、そうしよう。……よし。セシル、例の部屋を用意しておいてくれ。君達はしばらく後に呼ぶから、下で寛いでいてくれて構わない。」

 「分かりました。」

 俺達は魔法陣でその部屋を出た。



 「お前が一言も発さないなんて珍しいな、ネル。」

 俺達は今、ギルドの前の大通りで買い食いをしている。ギルドの前はいつも冒険者で賑わっているため、屋台が年中設置されていたりするのだ。

 「そ、そう?……ギルドマスターは前から苦手でね。」

 「そうか、流石のネルも権力には勝てないか。」

 「そういうことじゃない!」

 「初恋の相手とか?ハイ、スミマセンデシタ。」

 なかなか恐ろしい目を向けられた。

 そういえば俺の初恋は……うぅ。

 「アリシアも目をキラキラさせない!」

 「ふ、ふひは……ゴクッすみません。」

 どうも爺さんの宗教では肉を食べてはいけないという教えは無いらしい。

 あの爺さんのことだ、教えらしい教えは無いだろう。

 『あるわい!』

 ハッ、どうだか。

 「なあアリシア、アザゼル教の教えって何なんだ?大まかで良いから教えてくれないか?」

 「割と簡単で誰でも覚えられるようなものですが、聞いたことありませんか?“よく寝て、よく食べて、よく遊ぶ”ですよ。」

 「へ、へぇ。」

 ええ、とても良く聞いたことがありますとも。

 幼児かよ!

 『わしにとっては全員幼児と同じぐらいの年齢じゃ。それにこの世界ではそれを目指すのが難しいんじゃよ。』

 あーそーかい。

 「素晴らしい教えですよね!」

 !?

 「他の宗教では小難しいことをだらだらと述べていますが、アザゼル教の教えは誰にでも分かりやすく工夫されていますし。」

 「ふ、ふーん。」

 『どうじゃ?自分のいた世界の常識をこちらに適用するでない。』

 くっ、今回は俺の敗けか。でも納得はできない。

 「だからアリシアはそんなによく食べるのか。」

 「そんなには食べません!そうですよね!?ネルさん。」

 「ボクに聞かないでよ。まあ、人それぞれじゃないかな?」

 スーッとネルの目が逸れる。

 フォローになってないのは明らかだが、まぁ目の前で焼き鳥の串を両手に4本ずつ持って聞かれたんだから仕方ない。

 「ふ、太ってますか?」

 急に心配なったのか、アリシアがお腹回りを手首で触り始める。

 いいえ、そこではありませんよ。

 「ネル、どう思う?」

 控えめな方に尋ねる。

 「コテツの見てる所は分かってるからね!?うぅ、私もたくさん食べようかな。」

 「え?なんのことですか?」

 恨めしげな視線を体のとある一点、いや二点に向けられ、アリシアは不思議そうに小首を傾げた。

 「なんでもないなんでもない。」

 「あれだけ頑張ったんだ。たくさん食べたって大丈夫さ。」

 ネルが若干卑屈になっているのに苦笑いしつつ、俺はそう言ってアリシアの頭を撫でる。

 「ふふ。」

 「そういえば頭を撫でても良いのか?前は子供扱いするなとか言っていたよな?」

 「それは!その、抵抗するのが馬鹿らしくなっただけです。だから、やめなくて良いですよ。」

 では、遠慮なく。わしゃわしゃ撫でる。

 「あ!ボクもやる!ふふふ、よーしよしよし……。」

 ネルも面白がって参加してきた。二人でアリシアを撫で回す。

 「ちょっと、ん、やりすぎです。」

 食い意地張ってんなぁ……。

 「何か聞こえたかネル?」

 「いやぁ?なにもー?」

 「そんなぁ!……これだとお肉が食べられないですよぉ!」

 俺達はこころゆくまで、結構食い意地張っている事が明らかになったアリシアで遊んだ。

 


 セシルが俺達を呼びに来たのでギルドに入った。

 「うぅ、流石に限度があると思うんです。」

 アリシアはセシルを挟んで俺やネルとは反対側を歩いている。

 セシルが俺達を呼びに来るとアリシアは即座にこの位置関係を作った。

 「だからすまなかったって。」

 「つい、楽しそうだったから、ね。」

 俺達も少しやり過ぎだったかと思い始めている。

 「ここから入る。」

 セシルがあの柱のそばに立つ。しかしどうやらこの前とは位置が違うらしい。

 魔法陣で転移。

 転移先の部屋はさっき転移した部屋の何倍もの広さだったが、調度品はほぼ何もなし。

 簡単なそこではギルドマスターが深紅のリュックを片手に立っていた。

 「君達がどうやってフラッシュリザードを捕まえたのか、教えてくれないかな?」

 やっぱりそこが一番気になるよな。

 「アリシア。」

 アリシアに呼び掛ける。

 「はい。」

 アリシアが俺の側に寄ってきて、神の空間から毒竜を出す。

 「こ、これは!?毒竜じゃないか!」

 一気に余裕を失ったギルドマスターが驚愕し、個人的に何だかスカッとした気分になる。

 もう少しよく見ても?という問いにどうぞどうぞと慌てて返すと、彼はほぉーとか言いながら白蛇の巨体の周りを歩き始めた。

 「ネルが遅くまで帰ってこれなかった理由がこれなの?」

 と、ギルドマスターが別の事に気を取られている間に、セシルがとても親しげな口調でネルに聞いたのが聞こえた。

 「うん。ボクはほとんど何もしてないけどね、正直コテツがいなかったら危なかったよ……本当に、ね。」

 「ふーん?」

 片眉を上げてセシルがこちらに目を向けた。

 どんなもんだいと胸を張ってみせると、ハッ!と鼻で笑われた。

 「いやぁ、珍しいものを見せてもったよ。じゃあこれはこのあとギルドで預からせてもらうとして。それで、これはフラッシュリザードどういう関係が?」

 あれ?知られていないのか?

 「フラッシュリザードはどうも、毒竜の巣に共生という形で住んでいるようで、こいつを殺した洞窟に巣穴がありましたよ?」

 「なんだって!君達、フラッシュリザードの巣の場所を発見したのか!しかし、毒竜の巣にいるとは……。分かっていてもなかなか手を出しづらい……。」

 俺の言葉にギルドマスターは驚きを隠そうともしなかった。もしかしてかなり表情豊かな人なのだろうか?

 「えーとそれで、報酬は幾らに?」

 何にせよ、一番大事なのはやはり金。マニー。

 「あの中には、数えたところ392匹いた。余剰も買うと言っていた、報酬はこれ、19ゴールドと600シルバーだ。」

 ドンッと音を立ててお金の入った袋がリュックから出されて地面に置かれ、次いで小袋がその横に並べられた。

 「アリシア、目標達成だ。」

 そう言って、俺はそれらをアリシアの神の空間に放り込む。

 「はい!ありがとうございます!ふふふ……コテツさんのおかげです。」

 うん、頭の撫ですぎのことは記憶の彼方に飛んでいったようだ。

 「目標?君達はどんな目標を立てていたのかな?」

 「私とネルさんがファーレンに入学する事です!やりましたねネルさん!」

 「あ、うん、えと、わ、わーい。」

 アリシアが何度も飛び跳ね、両手を掴まれたネルも恥ずかしそうにしつつ、アリシアと一緒にぎこちないながら歓声を上げる。

 「き、君達はいったいいくら稼いだのかな?」

 ギルドマスターもその厳しさを知っていたのか、顔がひきつっている。

 「うふふ、100ゴールドです!」

 アリシアが嬉しそうに言う。

 「100!?それをた、達成したのか!?Cランクの君達が!?」

 まあ、一週間かそこらで約1億稼いだんだから驚くよな。俺もびっくりだ。

 「それにこの毒竜を売れば、それをも突破するだろうなぁ……ぐへへ。」

 顔がニヤけてると自分でも分かる。

 「毒竜の相場それも丸々一体分の過去の競り落としの最低額でも80ゴールドだぞ!?最低でも!」

 競り落とし?

 「オークションに出すのか?」

 聞くと、ギルドマスターは大きく頷いた。

 「そうだ。こういう高額な物はギルドが持っていても仕方がない。だが竜を飾るという名誉のために貴族が法外な値段を付けることはよくある事だ。君達も大いに期待するといい。……それもこの大きさなら、どうなることやら。」

 なんと毒竜1体の売却額で今までの報酬総額を越えそうだ。

 「そのオークションってのはいつあるんだ?」

 「ちょうど明日だ。これほどの物だ。飛び入りでもオークションの運営陣は許してくれるだろう。報酬は明後日でも構わないか?」

 「もちろんだ!……それで、依頼の期日ってどういうことなんだ?」

 これがずっと気になっていた。

 依頼主の貴族に恐喝でもされていたのだろうか?

 「ああ、私の知り合いの奴隷商が商売上の敵によって商品に毒を盛られたそうだ。貴族というのは言葉の綾だ。報酬がきちんと払われることを冒険者達に知らせるためだけのものだよ。期日というのは奴隷が助かるか死ぬかの分かれ目で、今後のことも考えて余剰分も買おうとしただけの事でね。」

 とんでもない敵だな。

 ていうか依頼に嘘を書いていいのか?……良いんだろうな、それがギルドマスターなら。

 奴隷商め、ったく良いコネを持ちやがって。

 「その毒を盛ったやつは?」

 「捕まって王国騎士団に引き渡されたと聞いている。その奴隷商は明後日連れてくるよ。サービスしてくれるかもしれないぞ?」

 奴隷商がサービスしてくれるって……前もこんなことがあったな。別にいらない……でも毒竜の報酬はほしい。

 「分かった、明後日な。」

 「今回は本当に助かった。」

 感謝する姿もかっこいい。イケメンって良いなぁ。ていうかズルい。

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